「フィリピン留学に興味はあるけれど、失敗したくない…」
「思ったほど英語力が伸びなかった…」
このような不安・後悔を抱えている方は少なくありません。確かに、数十万円の費用と貴重な時間を使う留学は、できれば成功させたいものです。
そこで本記事では、フィリピン留学でよくある7つの失敗パターンと、失敗する人の特徴や対処法を解説します。
フィリピン留学を検討されている方は、ぜひこの記事を参考にしていただき留学を成功させてください!
フィリピン留学における失敗とは
そもそも、留学における失敗とは何なのでしょうか?
フィリピン留学に限らず、留学における失敗は、「留学の目的を達成できなかった」と定義できます。目的は人それぞれであり、英語力向上、資格取得、異文化体験など、多岐にわたります。
しかし、多くの場合、「十分な英語力を身につけることができなかった」ことが、フィリピン留学における失敗として挙げられます。
とはいえ、必要な英語力の基準は人それぞれです。英語力をつけたいレベルも違えば、目標も変わります。TOEICスコア800点を目指す人もいれば、日常会話ができるようになりたいだけの人もいるでしょう。
よって、その人が目指していた留学における「成功」が達成できなかったケースが失敗といえるでしょう。
フィリピン留学の失敗パターン11選
実際に数多くの留学渡航者をサポートしてきた経験から、フィリピン留学にはよくある失敗パターンが存在します。
これらの失敗パターンは、留学前の準備から留学中の行動習慣、留学後まで多岐に渡ります。
以下の失敗例を熟読して、同じ轍を踏まないようにしっかりと心に刻んでおきましょう。
1. 留学すれば英語が話せると思っていた【留学前】
「海外に行って留学をすれば英語が話せるようになる!」
これから留学する多くの方が思っていることではないでしょうか?たしかに英語漬けの環境でそれなりの期間集中して勉強していれば、いずれ話せるようになるでしょう。しかし、留学という決められた期間の中で成果を出すことは簡単ではありません。
「行けば何とかなる」という漠然とした考えで留学してしまうと、貴重な時間を無駄にしてしまうかもしれません。結果として期間だけが過ぎていき、帰国した際に「こんなはずではなかった」と後悔している方は多いです。
2. 事前に基礎的な英語をインプットしなかった【留学前】
留学さえしてしまえば、英語力が身に着くだろうと考え、何も準備をせずに行ってしまう人が陥ってしまう失敗パターンです。現地での時間を最大限生かすために、事前準備が大切です。人によって英語力を身につけられる速度や量は違いますが、留学の期間や、現地での授業時間は限られています。
対策として、まずは毎日5分でも英語に触れる時間を作ることが大切です。通勤・通学時間など有効に使って基礎的な英単語や、英会話をインプットしてみてください。
「英語学習を何から始めれば良いか分からない…」という方は以下の記事を読むことをおすすめします。
3. 英語力を過信していた【留学前】
「TOEIC730点あるから、きっと現地でも問題ないはず…」
留学前に、自分の英語力を過信していたケースも、よくある失敗談の1つです。特に、TOEICなどの学力テストで、ある程度の点数が取れている人に該当します。
学力テストの点数が高くても、それはリーディングやリスニングなど、部分的な英語力を測るテストが多いです。しかし、フィリピンでの留学生活では、それだけでは十分ではありません。
現地では、次のような場面で即座の英語対応が求められます。
- 先生との1対1の会話
- 他国からの留学生との交流
- 買い物や外食での注文
- 緊急時のコミュニケーション
上記のように、実際に海外の現場でコミュニケーションを取る際は、4技能をバランス良く、特にスピーキングの力が求められます。
したがって、語学試験である程度の点数が取れている人も、それに驕ってはいけません。オンライン英会話で会話を始めたりして、自分の意見を話すなど事前にスピーキングのトレーニングなどを積んでおきましょう。
4. 安さ重視で留学先を決めてしまった【留学前】
フィリピン留学が安いとはいえ、学校によって価格もピンからキリまであります。
学校の評判や雰囲気を見ずに安さだけで学校を決めてしまうと、失敗しやすいです。安さにはそれなりの理由があって、留学中のサポートがなかったり、寮や教室が汚かったり、先生の質がよくなかったりすることがあります。
英語の勉強に集中したいのに、それ以外のことに悩まされると英語の勉強も手に負えず、留学も失敗しやすいです。
5. 日本人学生ばかりの学校を選んでしまった【留学前】
いくら英語を学ぶ意思を持って留学へ行っても、身近に日本人が多いと日本語を意図せず話してしまいます。実は、フィリピンの語学学校の中には、生徒の7割以上が日本人という学校も少なくありません。そのため「日本語を話してばかりで思ったよりも英語を話す機会が少なかった」とういうのは、フィリピン留学にありがちな失敗例です。
留学する学校を決める際は日本人の生徒数を確認し、日本人が少ない学校を選ぶようにしましょう。
6. 授業で発言できずアウトプットできなかった【留学中】
日本人はどちらかというと、シャイな人が多いと言われています。「間違えたら恥ずかしい…」「もっと上手く話せるようになってから…」など、完璧な英語でなければ恥ずかしくて話せないと思う傾向があるのです。
言語を覚える際、インプットだけでは身につかず、アウトプットがあって初めて身につきます。授業で発言しないのは、英語が身につく機会を逃してしまっているのです。
7. 集団生活のストレスで集中できなかった【留学中】
フィリピン留学のほとんどが、他の人達との集団生活です。金額を少しでも安くしようと思うと2〜6人での共同部屋を選ぶ事が多いと思います。同部屋の仲間とうまく生活できる人もいますが、生活リズムの違いなどでストレスになる場合があります。
<相部屋生活でよくある問題点>
- 生活リズムの違いによる睡眠不足
- プライバシーが確保できない
- 他人の話し声や物音が気になる
- 勉強スペースが限られている
このようなストレスは、英語学習のモチベーションにも大きく影響します。
語学学校選びと同様、自分に合った生活拠点選びも同じぐらい重要です。
8. 食や生活習慣が合わず体調を崩してしまった【留学中】
フィリピンの料理は油っぽい料理が多く、調理方法も日本と異なっています。日本人の口には少し刺激が強く感じられることもあるでしょう。
もちろんフィリピンで完璧な日本食が出てくることはありません。そのため、フィリピンでの食事や生活習慣とは合わず体調を崩してしまうことも。
- 寝込んで授業を受けられない
- 授業に集中できない
というケースも起きてしまいます。
9. 遊んでばかりでただの観光旅行になってしまった【留学中】
いつもとは違う環境、海外というだけでテンションが上がります。そのため、海外生活を満喫するあまり、勉強する目的を見落としてしまいがちです。勉強する目的や意識が薄れてしまい、あっという間に留学期間が終了してしまったということも少なくありません。
観光をしただけで終わるといった状態にならないためにも、目標を常に意識しましょう。
「自分の意思が弱く、どうしても周りに流されてしまう…」という方は、以下の記事にあるようなスパルタの語学学校を選ぶことをおすすめします。
10. 留学期間が足りなかった【留学後】
留学期間が足りないと、必要な勉強時間も足りず失敗するリスクがあります。留学の目標によっても変わりますが、フィリピン留学をして完璧に英語を話せるようになりたいという想いで留学する場合、3週間や1カ月ではなかなか厳しいところがあります。
「やっと授業に慣れてきた頃に帰国…」
「もう1ヶ月あれば、もっと話せるようになったのに」
最初の1ヶ月は、現地の生活や授業スタイルに慣れる期間。英語漬けの環境に戸惑いながらも、少しずつ耳が英語に馴染んでいきます。2ヶ月目に入って日常的な会話ができるようになり、3ヶ月目からようやく積極的にコミュニケーションが取れるようになってくるようになります。
「英語が話せるようになりたい」という目標を達成するためには、最低でも3ヶ月程度の期間を確保したいところです。
もちろん、仕事や学業の都合で長期の留学が難しい場合もあります。自身の目標に合った留学期間のものを選びましょう。
11. 帰国後のプランを立てていなかった【留学後】
帰国後のプランを立てていなかったというケースも、よくある失敗パターンの1つです。
せっかく留学期間中に英語力を伸ばしたのに、帰国後に帰国前の生活に戻ってしまうと、あっという間に英語力は衰退します。
実際、多くの留学経験者が直面する最大の課題は、帰国後の英語力の維持なのです。英語力の低下を防ぐためにも、帰国前から具体的な計画を立てることが重要です。
例えば「次の留学プランを立てておく」「英語を使うコミュニティに入る」「オンライン英会話を始める」など、帰国後のプランを立てておくことで、身につけた英語力を継続できます。
フィリピン留学で失敗してしまう人の特徴
ここでは、フィリピン留学で失敗してしまう人にありがちな特徴を紹介します。1つでも当てはまる方は、留学に行く時は意識的に思考や行動を変えるようにしましょう。
留学すれば英語が身に付くと楽観的に考えている
留学さえすれば英語が身に付くと考えられている方は、フィリピン留学で失敗しがちです。
確かに、英語環境に身を置くことは語学習得に効果的ですが、それだけでは十分ではありません。フィリピン留学では、1日4〜8時間のマンツーマンレッスンが基本。しかし、英語の基礎がないままこの濃密な授業に臨むと、先生の説明が理解できず、授業についていけなくなります。
その結果、「授業が辛い」「何を言っているか分からない」といったストレスが積み重なり、学習意欲が低下。せっかくの留学期間が、基礎の学び直しに費やされてしまうのです。
留学は英語学習の「仕上げ」であって「始まり」ではないと肝に命じておきましょう。
プライドや恥を捨てられずにいる
プライドや恥を捨てられない人も、フィリピン留学で失敗してしまう人の特徴として挙げられます。授業中に間違った英語を話したくないという思いから、なかなかアウトプットができません。
社会人やある程度英語を知っている方ほど「間違った英語を話すくらいなら、黙っていた方がいい…」と英語を話すことを躊躇いがちです。
語学習得にはアウトプットがとても大切です。プライドや恥を捨てられずにいる人はアウトプットができないため、英語力が伸びずに留学が終わってしまうのです。
人に頼りすぎる
フィリピン留学で失敗しがちな人には、すぐに他人に頼る人がいます。例えば、授業や普段の生活でわからないことを自分で調べず、すぐに友達や先生に聞くような人です。このように人に頼る癖がついていると、自分で考えて問題解決する力が育みません。
留学は語学力だけではなく、自立心を育む絶好の機会でもあります。留学先では、周りの人に頼りすぎずに、自分で解決する努力をするようにしましょう。
コミュニケーションに積極的ではない
フィリピンに限った話ではありませんが、留学先でコミュニケーションに積極的でない人は、失敗しやすい傾向にあります。語学力を向上させるために最も重要なことは、会話や発言の機会を増やすことです。留学先では常に会話の機会が多く、このチャンスを活用しない手はありません。
それにもかかわらず、せっかく留学したのにコミュニケーションに消極的な人が一定数います。このような人は、積極的に会話する人に比べて経験が少なくなるため、語学力の上達が遅くなります。特に、日本人はコミュニケーションに消極的な傾向があるため、留学先では殻を破り、積極的にコミュニケーションを取ることを心がけましょう。
フィリピン留学で失敗しないための事前準備
次に、フィリピン留学で後悔しないために事前に準備しておくべきことを紹介していきます。
日本で基礎英語を勉強しておく
基礎英語は日本でも学ぶことが可能です。中学英語レベルの「be動詞」「一般動詞」「疑問文の作り方」といった基本文法や、日常会話で使う「あいさつ」「数字」「時間」などの基礎単語は、日本での事前学習で十分にマスターできます。
フィリピンでの時間を最大限活用するためにも、1日に数分からでも基礎英語を学ぶ時間を作って勉強することが大切です。通勤・通学時間を利用した英単語の暗記や、スマートフォンの英語学習アプリの活用、YouTubeでの基礎英文法の復習など、日々の生活の中で少しずつ取り組みましょう。
留学の目的・目標を明確に定めておく
留学での目的や目標がないと、現地に行って観光や遊びをしているうちに留学期間が終わってしまいます。フィリピンでの勉強の意欲や質を上げるためにも、以下のように留学の目的と目標を明確に定めておくことをおすすめします。
- 英語を使って仕事をしたい
- 海外で働きたい
- 海外の大学に行きたい
- 海外の友達を作りたい
さらに、例えばあなたが「海外で働きたい」という目標を立てた場合、目標を明確にするために、以下のようにより具体的な目標を立てましょう。
- ビジネスレベルの英語力が必要なら、ビジネス英会話を学ぶ必要がある
- IT分野で働きたいなら、英語でITの専門用語を覚える必要がある
- TOEICが700点以上必要なら、TOEIC対策をする必要がある
こうすることで、「目標達成のためには以下の学校を選ぶべきでは?」といった戦略的な思考ができるようになります。
- ビジネス英会話に特化した学校
- ITの専門用語を学べる学校
- TOEIC対策に強い学校
まずは大きな目標を掲げた上で、それを達成するための具体的なプロセスを踏んでいきましょう。
自分に合った学校・コースを選ぶ
目的や目標を定めたうえで、その目的に合った学校や、コースを選ぶことがとても重要です。「人気がある」というだけでは、その学校があなたの目的や学習スタイルに合っているとは限りません。自分に合ってない学校やコースを選んでしまうと、時間とお金を無駄にしてしまうことになります。
「どの学校やコースを選べばいいかわからない」という方は、留学エージェントに相談するのがおすすめです。現地の情報をたくさん持っているエージェントが留学先の情報を教えてくれるので、留学先選びに役立ちます。
フィリピン留学で失敗しないための現地でのアクションプラン
最後に、フィリピン留学で失敗しないための、現地でのアクションプラン紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
1. 現地の人や外国人と積極的にコミュニケーションをとる
フィリピン留学では、普段の生活以上に外国人と接する機会が増えます。せっかくフィリピンにいるのだから、思い切って話しかけてみましょう。フィリピンは、世界中から留学生が集まる多文化な環境。この貴重な機会を最大限に活かさない手はありません。
食堂での何気ない会話、週末のアクティビティ、放課後のカフェでの交流など、日常の様々な場面で英語を使う機会があります。
英語で話す機会を増やし、実践として英語を使ってみることで、言語力のアップが期待できます。また、コミュニケーションを通して異文化に触れ、視野を広げられるでしょう。話す機会は待っているだけでは来ません。自分から作り出す意識を持ちましょう。
2. 授業の予習・復習を怠らない
留学期間は限られているため、時間を無駄にしないように授業の予習と復習を徹底しましょう。フィリピン留学では、1日4〜8時間という集中的な授業を受けることが一般的です。これだけ密度の高い学習内容を、しっかりと身につけるためには、計画的な予習・復習が欠かせません。
予習では次の日の授業で使う教材に目を通し、分からない単語をチェックしておくだけでも、授業の理解度が大きく変わってきます。また、復習では、その日に学んだ新しい表現を声に出して練習したり、授業ノートを整理したりすることで、知識の定着率が格段に上がります。
そのため、「朝30分は予習の時間」「夕食後の1時間は復習の時間」というように、具体的な学習時間を決めて予習・復習に取り組みましょう。
3. 体調管理を徹底する
フィリピンの気候は日本と異なるため、環境に慣れないうちは、体調を崩しやすくなります。体調不良で寝込んでしまうと、授業に参加できず、せっかくの学びの機会を逃してしまうことも。
現地の生活では、健康を維持するために十分な睡眠、バランスの取れた食事、そして適度な運動を心がけることが重要です。体調管理をしっかり行い、日々の留学生活を楽しみましょう。
4. 放課後や休日は外国人の友人と過ごす
授業の放課後や休日は、なるべく外国人の友人と過ごすようにしましょう。日本人同士で集まると、どうしても日本語を使ってしまうため、何のために留学をしているのか目標がブレてしまいます。
英語力を向上させるためには外国人とのコミュニケーションが不可欠です。放課後や休日は異なる国の方と予定を組み、日本人とは関わらないぐらいの心意気が必要です。休日も英語環境を意識的に作り出すことで、留学の効果をさらに高められます。
5. 息抜きしすぎないようにする
普段と全く違う生活環境で、体調管理の為にも息抜きは大切です。しかし、息抜きも時間を決めておかないと気づいたら留学期間終了ということも…。
「息抜き」が「だらだら」に変わってしまうと、貴重な留学期間が無駄になってしまいます。「英語を身に着ける!」と心に留め、息抜きのしすぎには気を付けてください。
留学に失敗はない!一歩踏み出す勇気が重要
今回の記事では、フィリピン留学のよくある失敗パターンや、失敗しないための方法をご紹介しました。
あなたの留学を失敗しないためにも、この記事を参考に目標を持って留学をしましょう。
しかし、勇気を出して日本から離れた場所に学びに行く時点で失敗はありません。
「留学に行きたい!」「英語を勉強したい!」その気持ちさえあれば、十分です!
もし、フィリピン・セブ島留学に興味がある方、検討している方、何か不安なことや気になることがあれば、いつでもCEBRIDGEまでお問い合わせくださいね!
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