海外留学で得た経験や知識は、何物にも代えがたい宝物です。しかし、留学を検討する際、「何歳で留学すべきなのか」タイミングで迷っている方も多いのではないでしょうか。海外留学には時間もお金もかかるため、慎重に行わなくてはなりません。
今回の記事では、日本人留学生の平均年齢や年代別・留学のメリットや得られるもの、留学に際しての注意点を紹介していきます。
幼児や小学生でも留学できる？
海外留学を考えた際、「まだ早い？」「もう遅い？」というように、タイミングで迷うこともあるでないでしょうか。しかし、海外留学には年齢制限がなく、幼児や小学生でも可能です。幼児や小学生の場合は保護者が同行することで海外留学ができます。
もっというのであれば、0歳の赤ちゃんでも保護者が同行すれば海外留学は可能です。この場合では親子留学プランで申し込むことになります。
反対に、年齢の上限に関しても定められているわけではないため、定年後に海外留学するという人も大勢います。
日本人留学生の平均年齢は？
日本人留学生の年代にはばらつきがありますが、平均年齢は10代～20代です。、特に大学生が多い傾向にあります。しかし、これはあくまでも平均的な年代であり、30代～40代では転職を機に留学する人もいますし、50代～60代になって定年を機に留学する人もいます。
多くの留学カリキュラムでは、年齢問わず、英語をまったく話すことができない、文法がわからないという人にも対応したコースが用意されています。つまり、英語力のレベルを問わず、留学しようと考えたタイミングがその人のベストタイミングだということですね。
【年代別】留学するメリット・得られるもの
海外留学には年齢制限がなく、どの年代でも行えます。しかし、年代によって海外留学の目的が異なる場合があり、それによってメリットや得られるものは様々です。
ここでは、年代別・海外留学のメリットや得られるものについて紹介します。
中学生・高校生
中学生や高校生の時期は、とにかく知識の吸収力が早いため、留学にはもってこいの時期です。中学生・高校生における留学のメリットは以下のとおりです。
自立心を鍛えられる
中学生や高校生は、社会人とは異なり保護者の庇護の下で生活をしているため、自立心が完全に育っているとはいえない年代です。しかし、保護者が同行しなくても海外留学を行えるため、見知らぬ土地での生活で自立心を鍛えることができます。
英語学習の意欲を高められる
日本の英語教育は「読むこと」に重点を置く傾向が強く、「つまらない」と感じる人が大勢いるといいます。一方、海外留学では生きた英語を学習できるため、英語学習の意欲が高まり、「話したい」という欲求も高まります。
様々な文化や生活様式を学べる
海外留学では、それぞれの国によって文化や生活様式が異なります。海外留学を通じて異文化に触れ、社会性を身に付けることができるでしょう。
大学生
大学生になると、将来の方向性や職業を意識し始めます。そのため、目的意識をしっかりと持った上での海外留学になるケースが多いです。大学生における留学のメリットは以下のとおりです。
TOEICや英会話スキルを磨ける
TOEICでハイスコアをマークするためには、英語の読みはもちろんのこと、ネイティブの発音をしっかりと聞きとらなくてはなりません。そこで役立つのが、海外留学で取得した英語力です。留学を通して習得したリスニング力は、TOEICや英検などの試験に大いに役立ちます。
また、海外留学では現地の人たちと英語で話す機会に恵まれるため、英会話スキルも磨くことともできます。
将来の選択肢を広げることができる
英語力があると、将来の選択肢を広げることができます。
たとえば、日本企業に就職するにしても、海外支社がある場合では海外赴任のチャンスも与えられる可能性があります。
就活に活用できる
英語の読み書きや会話をスムーズに行えると、就活に有利に働きます。外資系企業の営業など、少々ハードルが高い職種にもチャレンジできるようになります。
社会人
社会人になると、仕事を含む生活のあらゆるシーンでさまざまな経験をすることになります。そしてその一端として、海外留学を考える人が増えてきます。社会人における留学のメリットは以下のとおりです。
多様性を身につけられる
家族間の人間関係や会社内の人間関係と、狭い範囲での人間関係を保つことはもちろん大切です。しかし、常に決まりきった人たちのみのふれあいでは、多様性は身に付きません。
そこで役立つのが、日本とは異なる文化を持つ海外への留学です。それぞれの国の文化や価値観を知り受け入れることで、多様性が育まれます。
友好関係・コミュニティを広げられる
社会人になると、会社以外の人たちとコミュニケーションをとる機会が減ります。しかし、海外留学をすることで、多国籍の人たちとの友好関係を築けたり、コミュニティの場を広げたりすることができます。
転職に役立てられる
英語力は転職の際の武器になります。たとえば、これまでは無縁だった、英語を社内の公用語とする企業への転職も検討できるようになるでしょう。
【全年齢共通】留学する際の注意点
海外留学をするということは、日本とはまったく異なる文化の中に身を置くということですので、いくつか注意しなければならないことがあります。ここでは、海外留学に際しての3つの注意点を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
目的を持って留学しないと無駄な日々を過ごしてしまいかねない
目的を持って留学しないと、無駄な日々を過ごしてしまいかねないため注意が必要です。たとえばリゾート地への留学の場合では、美しいビーチなどに気を取られて、留学本来の目的を忘れてダラダラと過ごしてしまう可能性も否定できません。
そうならないためにも目的や目標を定めておき、スケジュールに沿って過ごす心構えが必要です。
留学に行けば英語が話せるようになるわけではない
留学したからといって、必ずしも英会話力が身に付くとは限りません。留学期間や英語学習に対する心構え、学習内容によって英語の上達レベルに差が生まれるからです。
海外留学をするのなら、「いつまでに、どこまでのレベルを目指すのか」についてよく考えて、留学期間や学校を選ぶようにしましょう。
日本と海外の生活環境は大きく異なる
日本と海外の生活環境は大きく異なることが多く、日本で通じる常識が海外では通じないこともしばしばあります。
たとえば、日本ではバッグなどの荷物を無造作に置いておいても盗難される確率は低いですが、海外では置いておいたバッグがすぐになくなるということも珍しくありません。
また、日本と海外では気候や食文化も大きく異なる可能性があります。留学前には、留学を予定している国の生活環境についても調べておきましょう。
まとめ
今回は、日本人留学生の平均年齢や、年代別・留学のメリットと得られるもの、留学の際の注意点について紹介してきました。
日本人留学生の平均年齢は、10代～20代とされてはいますが、実際には海外留学には年齢制限がなく、保護者が同行すれば幼児や小学生でも可能です。
反対に、中高年でも、思い立ったそのときに行えます。
ただし、どの年代であっても海外留学をする際には目的を定めてから計画することが大切です。あらかじめ目的を定めておくことで、目的から逸れることなく、より効率的に英語学習を行えますよ。
