セブ島で気をつけるべきこと9選|治安や危険エリアまで紹介

暖かい気候と直行便で5時間というアクセスの良さから海外旅行や留学先として人気の高いフィリピン・セブ島。セブ島を訪れる人の多くが気になるのが、現地の治安ですよね。

本記事では、現地の治安状況から危険な場所、気をつけるべきことを紹介しています。注意するポイントをおさえてトラブルや事件から身を守りましょう。

目次

セブ島の治安状況

セブ島は、フィリピンの中部ビサヤ諸島にある島で南北225kmにわたる細長い島です。

セブ島は観光客や留学生が多く、フィリピンの他の地域と比べると治安が安定していると言われています。

しかしながら、在セブ日本国領事館が発表している海外安全情報によると、2022年10月〜12月の2ヶ月間で強盗68件、強姦54件、窃盗229件等多くの被害が報告されており、セブ中心街では日本人に対する傷害、強盗及び窃盗被害も発生しています。

セブ島では犯罪の中でもスリ・盗難などの軽犯罪が非常に多いことで知られています。、日本ではスリや盗難などの軽犯罪が少なく警戒心が薄れがちですが、セブ島では日常的にスリなどの軽犯罪が横行しているのです。リュックを背負う、テーブルに物を置くなど日本では問題のない行動でも、セブ島ではスリのターゲットとなってしまう恐れがあります。渡航時には十分な安全意識をもち、細心の注意を払うようにしましょう。

セブ島で特に危険な3つのエリア

セブ島の中には犯罪に巻き込まれないように注意するべきエリアがあります。ここでは、セブ島で特に危険な3つのエリアを紹介します。

1. コロンストリート

コロンストリートは、ローカル感が味わえる市場などが立ち並ぶ人気の観光スポットです。

コロンストリートでは食材や衣服、生活雑貨などが安価で手に入れられることから、現地の人々も多く訪れる繁華街となっています。

たくさんの人々で賑わうコロンストリートは、ストリートチルドレンやスリも多く存在しているため、財布やiPhoneを狙ったスリや詐欺の被害が多く報告されております。

また、一歩路地裏に足を踏み入れると、ドラッグの売人や売春婦、強盗が数多くいることもあります。トラブルに巻き込まれないためにも、メイン通り以外は興味本位で近づいたりしないこと、貴重品は肌身離さず管理することが大事です。

2. マンゴーストリート

マンゴーストリートはセブ島で最も有名な歓楽街です。日本でいう歌舞伎町のような場所でビキニバーやナイトクラブ、風俗などが集まる大人のナイトスポットとして知られています。

マンゴーストリートはセブ島の中でも治安が悪い代名詞的な場所ともいわれており、スリや詐欺の被害が多発しています。語学学校によってはあまり行かないように指導しているところもあるほどです。

夜になるとたくさんのストリートチルドレンやがスリの標的を探しています。目立つことを避けるためにも華美な格好は控えましょう。また、できるだけ一人では行かず数人で行動し、慣れない土地での飲酒もほどほどにすることが大事です。

3. カルボン・マーケット

カルボンマーケットは、100年以上もの歴史がある、セブで最も大きな市場です。魚や肉、野菜、お菓子など様々なものが売られていることから「セブの台所」とも呼ばれています。

また、近くにサントニーニョ教会やセブ大聖堂など、いくつかの観光スポットもあります。観光客も立ち寄りやすいスポットとなっていますが、実際には多くのスリや窃盗の被害が発生しています。

カルボンマーケットの口コミサイトでは後ろから高価なネックレスを引きちぎられた、iPhoneで写真撮影をしていたら後ろからひったくられた、銃を突き付けられ現金をとられたなどの事例が報告されています。

カルボンへマーケット訪れる際には必要最低限の現金のみを持ち、歩きながらのスマホの操作・写真撮影は控えましょう。

セブ島の観光・旅行で気をつけること9選

滞在時のリスクを減らすためにも、事前に注意点を把握しておくことが重要です。ここでは、セブ島の観光・旅行で気をつけることを9つ紹介していきます。

1. 多額の現金は持ち歩かない

セブ島で日本人がスリのターゲットになる原因は、現地の人より多額の現金を持ち歩いているからと言われています。

外出の際には必要最低限の現金のみ持ち歩き、できることならクレジットカードの所持もしないようにしておきましょう。

現金を持つ場合は、一つの財布にまとめるのではなく分散させて持ち歩くことも一つの手です。万が一強盗犯罪に遭遇しても一部の現金のみ渡すことができ、被害を抑えることができます。

2. 華美な格好を控える

フィリピンの人々は基本的にラフで動きやすい格好の人が多いです。日本人が、現地で華美でオシャレな格好をすると悪い意味で目立ってしまい、様々な被害(ぼったくりや勧誘、つきまとい)のターゲットになる確率が一気に上がってしまいます。

外へ出かける際は、ジーパンやTシャツなどシンプルな格好がおすすめです。

また、アクセサリー類も注意が必要です。高価なものでないとしても、見た目が豪華に見えるアクセサリーはスリに狙われる可能性があります。

ストリートチルドレンに無理やりアクセサリーを引きちぎられたという被害も報告されています。怪我を負ってしまう危険性もありますので、セブ島を訪れる際にはアクセサリーをつけないことが望ましいでしょう。

3. 夜に1人で出歩かない(特に女性)

フィリピンの中でも比較的治安の良いセブ島ですが、やはり夜道は一人で歩かない方がベターです。昼間には賑わっていた繁華街も夜になると、雰囲気が一変し物騒な街並みに姿を変えます。特に夜の女性の一人歩きは大変危険です。

夜道を1人で歩いている女性に対して、現地住民の男性が優しく道を教えるフリをして代わりに違う場所へと彼女を誘導し、その結果強姦にあった事件も発生しています。

夜道はよっぽどの理由がない限り歩くことは避け、ナイトマーケットなどに出かける場合は複数人で行動し危険を回避しましょう。

4. ポケットにはなるべく物を入れない

セブ島で一番気をつけければならない犯罪は「スリ」と言われており、セブ島の中心部、セブシティにはスリのプロ集団も潜んでいます。

財布や携帯などの貴重品をポケットに入れていると、スリの絶好のターゲットになってしまいます。特にiPhoneは東南アジアでは高級なものというイメージがあり、スリの被害があとを絶ちません。

貴重品はポケットではなく、マネーベルトやセキュリティーポーチに入れ管理し、細心の注意を払ってください。

また、むやみにスマホやデジカメを取り出し写真撮影をすると、その瞬間にひったくられることもあります。写真撮影は歩きながら行わない、使い終わったらすぐにしまうことを徹底しましょう。

5. バッグやリュックは前で持つ

セブ島に限ったことではないですが、海外に行く時は必ずバッグやリュックは前に持ちましょう。大前提、チャックが付いていないトートバッグなどは避け、身体から離れにくいリュックやショルダーバッグを選ぶことがよいです。

ショルダーバッグやリュックを後ろで持っていると、知らぬ間にナイフなどでかばんを開けられて物を盗まれる可能性があります。自分の死角になる位置で貴重品を持たないようにすることがポイント。スリを防ぐためには、バッグを前で持ち歩くことが大切です。

6. 美人局に注意する

特に男性が巻き込まれやすい詐欺犯罪に、美人局があります。美人局のことをフィリピンでセットアップと言い、悪徳警察官やマフィアなどとグルとなり巧妙かつ大がかりに仕掛けられます。本物の弁護士や警官が絡むことから悪質度が高いことが特徴です。

街中やモールにて安価での性行為を持ちかけられ、誘いにのってしまうと最終的には取り返しのつかないことになりかねません。未成年者と性行為をしたのではないかと問い詰められ、否定をしても写真を撮られているなど状況証拠を抑えられています。

在セブ日本国領事館が発表しているセブにおける安全対策によると、未成年者に対するわいせつ行為や売買春の勧誘や強要を行った場合、最高で終身刑等が科されてしまいます。甘い誘いには乗らず遵法意識を持ち、冷静に判断をすることが大切です。

7. ストリートチルドレンに注意する

ストリート・チルドレンとは、路上での物売り、物乞いなどを生業とする児童労働者のことを指します。児童買春やスリなどの犯罪行為を行うこともあり、セブ島を含むフィリピンは、世界の中でもストリートチルドレンが多い国として有名です。

特に観光地であるサントニーニョ教会の近くでは、多くのストリートチルドレンが物乞いをしたり、かばんやポケットをあさり観光客を困らせています。子どもだからという理由で、中途半端に同情してしまうと、自分の身の危険につながりかねないため要注意です。

ストリートチルドレンが多くいる場所は、早足で通り抜ける、貴重品は肌身離さないこと、しつこく話しかけてくる場合は「No」ときっぱり断ることが大事です。

8. ジプニーの利用はできるだけ避ける

ジプニーとは乗り合いバスのことで、タクシーに比べて運賃が安いため、現地民の足になっています。路線が多く、時間帯や場所によってはとても混み合います。

満員の車中で手すりにしがみついていると、気が付いたら財布がとられているということもあります。また、ジプニー内で刃物を突き付けられ脅されたという事件も報告されています。危険を避けるためにもなるべくジプニーの乗車は避け、タクシーなどの公共交通機関を利用することが無難です。

9. 危険エリアへは極力立ち寄らない

観光客が多い大型ショッピングモールや観光地の入り口などにはガードマンや警察がいるため、犯罪に巻き込まれる可能性は低いといえるでしょう。

しかしながら、普段人通りが多い道や観光地でも一本脇道に入ると現地の人しかいないような商店街や現地の人の居住地があります。そのような場所では路上強盗やスリ・いかさま賭博・ストリートチルドレンなどによる窃盗被害が多く発生しているため、なるべく人通りのある道を利用しましょう。

また、どの地域でどのような事件が起きているのか、危険エリアの情報収集を欠かさないことも大切となってきます。例えば「たびレジ」という外務省のサービスではリアルタイムで事件情報を受信することができます。

まとめ

ここまでセブ島の危険エリアや気をつけるべきことを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。セブ島は比較的治安がよいといえますが、油断は禁物です。思わぬトラブルに巻き込まれないようにするためにも、海外にいるという意識を常に持つことが大切です。服装や持ち物、危険なエリアなどあらかじめチェックし、対策を講じておきましょう。

また、セブ島滞在中に何もトラブルに巻き込まれないことが一番ですが、十分に注意をしていても犯罪や事故に巻き込まれてしまう可能性も否めません。その場合は自分1人で無理に解決しようとせず、ツアー会社・語学学校・日本総領事館などに迅速に連絡し相談しましょう。

当記事で紹介したポイントを参考に、安全で快適なセブ島での滞在を楽しんでみてくださいね。

なお、フィリピンへ渡航する際の必須準備として、eTravelの登録があります。こちらも忘れずにチェックしておきましょう。

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この記事を書いた人

1992年大阪生まれ。24歳でセブ島留学を経験後、オーストラリアでワーキングホリデー、現地セブにてエージェント会社、語学学校職員と海外での就労経験を3年積む。
帰国後、2018年に株式会社CEBRIDGEを設立。フィリピン留学エージェント「セブリッジ」の運営者。
累計3,000名以上のフィリピン留学相談実績。観光省共催で留学フェア実施。

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