英語が話せない理由|8つの原因や話せるようになるための対処法を紹介

「外国人に話しかけられた時にすぐに英語が出来てこなくて悔しい思いをした」という人もいるのではないでしょうか。日本は中学校から英語教育が始まり、長い間英語を学ぶにもかかわらず、実際に英語を話せる人が少ないという現状があります。

当記事ではなぜ英語が話せるようにならないのか、その原因と対処方法をご紹介いたします。

目次

なぜ多くの日本人は英語を話すことに苦労するのか?

日本人の多くが中高6年間と大学4年間英語を勉強していますが、実際に英語で不自由なくコミュニケーションを取れる人は多くないのが現状です。

国際語学教育機関「EFエデュケーション・ファースト」の2022年調査によると、非英語圏の111カ国・地域の中で、日本人の英語力は「80位」という調査結果が出ており、世界的にみても日本の英語力は「低い」ことが分かります。

長期間の英語学習を経ても英語を話せない理由の一つとして、日本の英語教育が考えられます。日本の英語教育は「試験のための勉強」という傾向があり、。文法を理解し問題を解く受け身学習が主流になっています。結果として言語を聞いたり、話したりする練習が不足し、「英語の問題は解けるけど、実際に活用はできない」という状況に陥るのです。

英語が話せない8つの理由

英語を何年も勉強しているはずなのに苦手意識が拭えず、なかなか英語でコミュニケーションがとれないのはなぜでしょうか。ここでは日本人が英語が話せない8つの理由を具体的に紹介していきます。

1. 基礎知識が足りていないから

英語学習に限らず、何事も基礎知識なしに勉強を進めることはできません。ここでいう英語の基礎知識とは「単語・文法」を指します。意外にも英会話のほとんどが中学・高校で習う基礎単語・文法で話されているのです。

しかし、特に社会人になると、学生の頃に習った英語の基礎知識がすっかり抜けてしまっていることがあります。そのため、とりあえず中学までの基礎的な文法、単語(目安:1,600〜1,800語)を完璧にしてみてください。

基礎知識をもう一度思い出し、すぐに活用できる状態までもっていくことで、今後の英語学習の進みがぐっと早くなります。

2. 練習量が不足しているから

練習量が不足していることも、英語が話せない理由として挙げられます。特に日本人は英語の「聞く・話す」の練習量が圧倒的に不足しています。

英会話は「相手の言ったことを理解し反応する」ことで成り立ちます。しかし、普段英語を聞く機会が少ないと相手の言ったことが理解できず、反応ができなくなってしまいます。また、話す機会が少ないと仮に英語を聞き取れたとしても反応ができません。

リスニングの練習は、英語の発音やリズムに耳を慣らすことができ、スピーキングの練習は自分の得た知識をアウトプットする良い機会になります。「聞く・話す」の反復練習を行い、英会話に慣れていくことが大事です。

3. 苦手意識を持っているから

苦手意識は、それだけで学習の質を低下させてしまうものです。英語に苦手意識を持つきっかけは人によってさまざまですが、学生時代に英語嫌いになると、大人になっても英語学習に抵抗を感じやすくなる傾向があります。

苦手意識を克服するためにも、まずは学生時代の英語学習、つまり「試験のための勉強」という概念を捨てましょう。リスニングやスピーキングなど実際に活用できる英語学習を実践していく必要があります。

相手の話していることが分かる、自分の意見が伝わった、など成功体験を重ねていくことで英語への苦手意識が払拭されるはずです。

4. 学ぶ目的を持っていないから

ただ漠然と「英語が話せるようになりたい」だけで勉強を始めることは、ゴールが決まってないのにマラソンをしているようなものです。途中で目指す場所が分からなくなり、走ることに疲れたらリタイアしてしまいますよね。英語学習も同じで、明確な目的がないと勉強を継続させることは難しいです。

目的があることでモチベーションが維持でき、学習計画も立てやすくなります。将来英語を使った仕事に就きたい、海外の友達が欲しいなど、自分はなぜ英語が話せるようになりたいのか、英語学習目的をはっきりとさせることが大切です。

5. 実践的な英会話を学んでいないから

日本人の多くが英語学習に一番大切なものは「正確な文法」というイメージを持っているのではないでしょうか。

もちろん文法は英語学習の基礎になりますが、実際に英語を話す時「これは文法的に正しいか」ばかりが気になって、なかなか英語を話せないままでいることがあります。文法に囚われすぎず、まずは実際に英語で会話をすることを心がけましょう。

実践的な英会話として

  • 留学
  • 英会話スクール
  • 海外の友達をつくる

などが挙げられます。

大学生であれば

  • 留学生のサポート
  • 海外の人がよく訪れる飲食店でのアルバイト

などで機会を作ることができます。

ネイティブの人々と実際に会話をしてみると、たとえ文法が正しくなかったとしても相手に自分の感想や意見が伝わることが実感できるはずです。積極的に実践的な英会話を学んでいき、英語でのコミュニケーションに慣れていきましょう。

6. アウトプットしていないから

新しい技能を身につけるためには、インプット(知識の習得)とアウトプット(実践練習)の両方が必要です。英語に当てはめると、文法・単語・発音に関する知識を獲得し、得た知識を用いて実践練習を繰り返すことが重要になります。

日本人の中には、

「TOEICのスコアは高いけれど、英会話は苦手」
「英語のメールは読めるけれど、自分で文章を考えることは苦手」

という人も多いのではないでしょうか。こういった場合、「アウトプット」が足りてないことが一つの原因として考えられます。

英会話、留学、海外の友達をつくるなど「アウトプット」の場を増やし、覚えた知識を積極的に使うことを心がけてください。場数を踏んでいくうちにいつの間にか英語を話すことへの恐怖心もなくなり、自然と英語が身についていくはずです。

7. 完璧主義だから

日本人の中には「完璧主義」であるがために英語力が伸び悩む人がいます。

「大学受験レベルまでの単語を覚えないと他の人と話さない」
「正しい時制や品詞を必ず使わなければいけない」

などと思い込んでしまう人が多いのです。そのような場合、実際に英会話の機会があっても失敗を恐れるあまり、話すことができなくなってしまいます。結果的に実践経験が足らず、いつまでも英語が話せるようになりません。

世界規模でみてみると、完璧な英語を使いこなす人の方が少ないのです。ネイティブだって未だに英語を学んでいるし、間違えることもあります。「間違えてもいいから、知っている言葉だけでまずは一度話してみよう」という心構えが英語学習においては大切なのです。

8. 恥ずかしいから

英語を習得していく中で時折失敗したり、恥ずかしい思いをすることは誰しもが通る道です。自分の英語力を恥ずかしく感じてしまうと、せっかく英語を話せる機会があったとしても言葉を発することを躊躇してしまいます。その結果、アウトプット量が減り、いつになっても英語は上達していきません。

失敗すること、恥ずかしい思いをすることは決してマイナスなことではありません。同じ失敗を繰り返すまいと思うことで記憶が定着しやすくなるため、実は英語上達へ繋がっているのです。

また、私達はネイティブではないので少し間違えたとしても、相手は気にしていないことがほとんどです。恥ずかしい思いや失敗をあまり気にしすぎず、「今日はこの言い回しが使えた!」など、できたことに着目し少しずつ自信をつけましょう。

英語を話せるようになるための方法

ここでは、英語を話せるようになるための方法を紹介していきます。

1. 話せない理由・原因を特定する

今まで出来なかったことを出来るようにするためには、まず「出来ない理由・原因」を見つけることが大事です。あなたはなぜ英語が話せないのか、具体的な理由を挙げられますか?

一口に英語が話せないといってもその理由は様々です。

「知っている単語量が少ない」
「ネイティブの発音を聞き取ることが難しい」

など英語が話せない原因が違えば、話せるようになるためのアプローチ方法も異なります。単語量が少ない場合はまず単語の習得が必要ですし、ネイティブの発音が聞き取れない場合は、リスニング・海外ドラマをみる・実際に英会話を行ってみるといった英語に耳を慣らす練習が必要です。

まずは、自分自身の話せない理由・原因を特定し、現状にあった勉強方法を見つけることが大切です。

2. 実践経験を増やす

「英語が話せない理由」でもお伝えしましたが、多くの人が実践的な英会話を行う機会が足りていません。英語を上達させるためには、意識的に英語でコミュニケーションをとる機会を設けることが重要です。

具体的には以下の方法があります。

  • 留学
  • 海外の友達と話す
  • 海外旅行

留学や海外旅行などお金がかかって難しい場合、もっと手軽なもので「オンライン英会話」や「外国人が集まるバーに行ってみる」ことも一つの方法です。

まずは英語でコミュニケーションが取れる環境に身を置くことが大切です。相手の言った英語を聞き取り、それに対して自分の意見を英語で話す、これを繰り返していくことが英語習得への近道となります。

3. 楽しく学ぼうとする

英語学習を始めたいけれど「英語の勉強は難しい、辛い」と感じている人もいるのではないでしょうか?せっかく時間を割いて勉強するならば、自分が楽しいと思える勉強法を見つけたいですよね。

そのためには、自分が好きなものを活用するという方法もあります。好きな映画・洋楽・本を用いて単語や文法を覚えてみると自然と興味が持てるので、趣味のような感覚で英語を覚えることができます。本や映画にはストーリー性があり記憶も定着しやすくなるので、ぜひ試してみてください。

また友達と一緒に勉強することもおすすめです。友達と一緒に勉強すると、分からないことがあればお互い助け合うこともできます。途中で諦めかけそうな時も友達と一緒に勉強をしていたら、「友達は頑張っているから、自分も頑張ろう」と挫折せず続けられます。英語の勉強は短期的に終わるものではありません。長期間コツコツと続けられるように自分が楽しく学べる勉強法を探してみてくださいね。

まとめ

ここまで多くの人が英語を話せない理由とその対処法について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。冒頭でもお伝えした通り日本の英語学習は「試験を乗り切るための勉強」が目的となっている傾向があります。

英語が話せるようになるためには、机に向かっての文法の勉強だけではなく、実践的な英会話が大切です。未完成な英語だからと萎縮せず、積極的に英語でのコミュニケーションを試みることを意識しましょう。何度も会話を繰り返すことで自信がつき、いつの間にか英語で会話が出来るようになるはずです。

当記事で紹介したポイントを参考に、英語の勉強を効率的に進めてみてくださいね。

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この記事を書いた人

株式会社CEBRIDGE代表取締役。
セブ島留学を経験後、オーストラリアでワーキングホリデー、現地セブにてエージェント会社、学校職員、人材紹介会社と海外での就労経験を積む。
豊富な現地の知識を生かし無料セブ島留学エージェント会社を立ち上げる。
今までにフィリピン留学の魅力を知人に伝えながら豊富な紹介経験を持つ。
実際の経験から、留学生に近い立場でのカウンセリングが得意。

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