フィリピンでの留学を考える際、多くの人はセブ島を思い浮かべるかもしれませんが、首都マニラも素敵な留学先の選択肢の1つです。
この記事では、「マニラはどのような都市なのか」「フィリピン留学を検討しているが、マニラはどうなのか?」といった疑問を抱えている方々に向けて、フィリピン留学エージェントを運営している筆者がマニラ留学について徹底的に解説します。
フィリピンやマニラを留学先として考えている方は、ぜひこの記事の内容を参考にしてみてください。
フィリピンの首都マニラの特徴
マニラは、ルソン島の中にあるフィリピンの首都です。行政・政治・経済に関するビルや数多くのショッピングモールなどが集まり、フィリピンの都市で最も栄えています。
中心街は商業施設が集まっていますが、一歩外に出ると自然も多く、観光地としても人気が高いです。気候は1年を通して温暖で、気温も26℃〜29℃と暖かく過ごしやすい場所です。
日本から直行便が出ており、飛行機で4時間ほどで行くことができます。
マニラの治安
マニラの治安は、決して良いとは言えません。国・地域別の危険度だと「十分注意してください(レベル1)」のカテゴリーに入っています。セブ島などに比べると犯罪発生率が少し高いです。
しかし、マカティやBGCは観光客や移住者の増加に伴い、徹底した治安改善が図られています。ショッピングモールやホテルのエントランスでは手荷物のセキュリティチェックが必須になっています。夜間に女性一人で出歩かないことや、貴重品への盗難被害に気をつけるなど意識を向ければ犯罪に巻き込まれる確率も低くなります。
マニラの気候
マニラは年間を通して温暖な気候です。一年の間で平均気温は27℃前後です。6月〜11月の雨季と、12月〜5月の乾季に分かれています。
マニラの雨季は天候が不安定で、雷を伴う雨が1〜2時間降ることもあります。平均最高気温は30℃前後で、湿度が上がっているので蒸し暑さを感じるようになります。服装は、半袖半ズボンで過ごせますが、朝晩は冷え込む可能性があるので長袖の羽織があると便利です。スコールが降る場合があるので雨具は必須です。
一方乾季は、最高気温が日によって35℃前後まで上昇します。服装は、半袖やノースリーブ、半ズボンで過ごせます。日差しが強くなるのでサングラスや、日焼け止めなど紫外線対策を心掛けてください。マニラの商業施設の中などは冷房が強いことがあるので、薄いカーディガンなどがあるといいかもしれません。
マニラ留学のメリット
マニラに留学をする場合、以下のメリットがあげられます。
- インフラが整備されている
- 空港や他都市へのアクセスが良い
- 企業が多くインターンシップに参加しやすい
それぞれのメリットについて詳しくご紹介します。
インフラが整備されている
マニラはフィリピンの中でもインフラ整備が進んでおり、留学における大きなメリットの1つです。フィリピンは2010年代に大統領が変わったことをきっかけに、急激な経済発展を見せています。マニラはフィリピンの首都ですので、フィリピン内でも最も成長性が強い都市です。
インフラ整備が進んだことで、水道、電気、インターネットなどのインフラ環境が良好です。また、フィリピンで唯一電車が運行しており移動も便利です。
空港や他都市へのアクセスが良い
首都ゆえに日本からマニラには直行便が出ています。飛行時間も平均4〜5時間の近さです。また、マニラからフィリピン内の他都市へのアクセスもいいです。例えばセブ島であれば1時間半のフライトで行けます。避暑地として人気のバギオまではバスで7時間ほどです。
企業が多くインターンシップに参加しやすい
首都マニラには、多くの企業オフィスが集まっています。中には留学生のインターンシップを受け入れている会社もあり、そういった会社に採用されれば、留学期間中に現地で就業経験も積むことができます。
もちろん他の都市でもインターンシップはありますが、観光都市の場合はホテルなどの接客業が中心で、オフィスワークの求人は限られています。
マニラにも語学学校やホテルはありますが、企業のオフィスが多く集まっているので、他の都市よりオフィスワークの求人が見つかりやすく、インターンシップに参加しやすいです。
マニラ留学のデメリット
一方で、マニラ留学には以下のデメリットも存在します。マニラへ留学する際には念頭に置いておきましょう。
交通渋滞が多い
マニラは渋滞の多い地域です。電車も通っていますが移動の中心はタクシーやトライシクル(バイクの横に人用の荷台をつけたバイクタクシー)です。交通量が多く、特に出勤や帰宅の時間には混雑しやすいです。
治安がやや悪い
マニラはフィリピンの中でも治安がやや悪いです。フィリピンは発展途上国なのでスリや軽犯罪が多いです。なかでもマニラは犯罪発生率が多く、とくに窃盗事件が多く発生しています。マニラのクルス、サンパロック、エルミタ地区において、軽犯罪が多いと言われているのでそれらの地区に行くときは特に注意をしましょう。
マニラ留学がおすすめな人
マニラ留学のメリット・デメリットをご紹介しましたが、以下に当てはまる人はマニラ留学がおすすめです。
大きな都市で留学したい人
マニラは、フィリピンの首都であり観光地としても人気です。ゆえに、ショッピングモールやお店などが多数あり、人も集まりやすい場所なので活気あふれる都市になっています。自然豊かなところでのんびり、というよりはにぎやかな街で勉強に励みたいという人におすすめです。
留学先でインターンに参加したい人
マニラの特徴は、多くの企業のオフィスが集まっていることです。語学留学を経験するだけでなく将来に生かすためにインターンシップも参加したいという人にとっては他のフィリピンの都市に比べるとチャンスが増えるのでおすすめです。
マニラで語学学校を選ぶ際のポイント
マニラで語学学校を選ぶ際のポイントとして、日本人が少ない、そして少人数制の学校を選択することを推奨します。なぜなら、日本人が多い学校では、どうしても日本語を話す機会が増えてしまうからです。
また、少人数制の学校を選ぶ利点として、講師からのサポートが行き届く点や、英語を話す機会が増える点があります。これにより、効率的に英語を学ぶことが可能となります。
マニラ以外のおすすめ留学先
マニラはフィリピンの首都で認知度も高いですが、フィリピンにはマニラ以外にも留学先としておすすめの都市が存在します。ここでは特におすすめの都市をいくつかピックアップしてご紹介します。
バギオ
1つ目はバギオです。バギオの特徴は治安が良く、気候も温暖で過ごしやすいことです。マニラに比べて知名度が低く馴染みがないかもしれませんが、フィリピンでは穴場の留学先として知られており現地には語学学校もあります。「マニラの治安が不安」「穏やかな環境で留学したい」という方には、バギオ留学はおすすめです。
ドゥマゲッティ
2つ目はドゥマゲッティです。ドゥマゲッティもバギオ同様に聞いたことがない人もいるかもしれませんが、留学先としておすすめの地域です。ポイントは都市の教育水準が高く、物価も他の都市に比べて安いためコスパ良く留学することができます。「教育水準の高い環境で勉強に励みたい」という方には特におすすめです。
まとめ
本記事では、フィリピンの首都マニラの特徴と、マニラ留学のメリット・デメリットについてご紹介しました。マニラは首都であることから人や資源が集まりチャンスに恵まれています。一方で、フィリピン内では治安が悪いなど留学をするにあたってデメリットも存在します。
マニラ以外の留学先もご紹介したので、ご自身の目的や意向に合わせながら、最適な留学先を探してみて下さい。