留学には大きく分けると正規留学と非正規留学の2種類があります。
日本の学校に希望の専攻がない場合、または海外の大学で単位を取りたいと考える場合は正規留学を検討される方が多いです。
そこで今回は、正規留学をする上でおすすめのエージェントと、エージェントを選ぶポイントについて解説します。
正規留学とは
正規留学とは、海外の大学（その他学校）に入学し、現地の学生と一緒に学び生活することです。
大学の場合、学部や大学院に通いながら専門分野を勉強し、「学士」や「修士」を取得します。専攻は、経営・法・マーケティング・心理学・建築・看護・デザインなど多岐にわたります。基本的には、日本で大学に通うことと違いはありません。
正規留学で入学するには、
- 現地の学生と同じように試験を受ける方法
- 2年制のコミュニティカレッジに入ってから編入する方法
の2種類があります。
正規留学をするには現地語で勉強をする必要があるため、当然高い語学力が必要になります。そのため事前に語学留学で語学力を鍛える人も多いです。
正規留学の種類
正規留学には、小学校から大学院までの学年ごとに加え、ディプロマと呼ばれる公式認定証を取得できる留学もあります。ここでは1つずつ詳細について解説していきます。
小学校〜高校
小学校〜高校の正規留学は、単位取得あるいは卒業することを目的とした長期留学のことを指します。公立校やパブリックスクール、インターナショナルスクールなど、さまざまな形態のスクールから選ぶことができます。
また、中学・高校の正規留学には「卒業留学」「スタディアブロード」「交換留学」の3種類があります。種類によって目的や取得できる資格が変わってきます。
大学・大学院
海外の大学や大学院に通うことも正規留学の1種です。
海外の大学で「修士」や「博士」の学位取得を目的とする場合、1〜2年の長期にわたって現地の大学に通うことになります。留学期間は、国によって異なってきます。イギリスでは1年でも卒業可能で、アメリカでは通常2年間となります。
現地の学生と一緒に学ぶため、高い語学力が必要となります。大学によっても語学力の基準は変わってきますが、一般的にTOEFLE iBTでスコア70以上、IELTSで6.0以上などの条件があります。
他には、入学のための推薦状や大学の成績が必要な学校もあります。
ディプロマ取得
ディプロマとは、学校で特定の課程・カリキュラムを修了し、その卒業証書として発行される公式認定証のことです。
例えばアメリカの大学で1年の建築学科のディプロマを取得すると、その後カナダ、イギリス、オーストラリアなどの国で大学の2年次に編入することができる場合があります。
正規留学でエージェントを選ぶ4つのポイント
正規留学をするためには留学エージェントの相談が必要ですが、質の悪いハズレのエージェントを選んでしまうと苦労してしまう可能性もあります。
そこで、エージェント選びに失敗しないために、エージェントを選ぶ4つのポイントをご紹介します。
1. 進学実績が豊富にあるか
まず、相談する留学エージェントの中に進学実績が豊富にあるかを確認しましょう。
進学実績が豊富にあるということは、エージェントの経験値も高いため様々な相談事に対して明確な答えを返してくれたり、気を付けるべき点を専門的な目線からきちんと教えてくれます。正規留学を成功させるためには、進学実績のあるエージェントに相談することが大切です。
2. 進学に向けて手厚いサポートがあるか
海外の大学に進学するためには、手続きや書類などの事務処理を不備なく対応することが必要です。また、試験を受ける際には、学校によって取得しなければいけない資格も変わってきます。
そんな中で、一人で慣れない書類を用意するのは大変です。進学に向けて手厚いサポートがついているかを確認しましょう。
3. 口コミ・評判は良いか
エージェントの利用者からの率直な意見を確認できるのは、口コミや評価です。
エージェント自体がサポートを謳っていても、実際には約束通りのサポートが提供されなかったり、ある種のサポートがあればよかったと感じるのは、そのサービスを経験した人だけです。口コミや評価をしっかりと確認しましょう。
4. JAOSに加盟しているか
留学エージェントがJAOSに加盟しているかは、エージェントの信頼性を測る上での1つの指標になります。
JAOSは、1991年に留学業界の健全な成長を目指して設立された留学事業者団体です。現在では、事業者団体、オーストラリア大使館マーケティング事務所、ブリティッシュ・カウンシルなどの在外公的機関を含む60以上の団体が加盟しています。
留学に関連するさまざまな問題の解決を図り、安心できる留学環境の実現に向けて活動しています。エージェントを選ぶ際には、そのエージェントがJAOSに加盟しているかどうかを確認することをおすすめします。
正規留学に活用したいエージェント5選
正規留学をしたいとなった場合、たくさんの留学エージェントの中からどのエージェントを選べばよいのでしょうか。
ここでは正規留学におすすめのエージェントを5つ紹介します。
1. 留学ジャーナル
留学ジャーナルは1971年創業以来、年間6,000名以上の留学をサポートしている大手エージェントです。歴史と数多くの実績を持っている安心感のあるエージェントです。対応している留学先のエリアも幅広いので、自分に合った留学先を選ぶことができます。
留学ジャーナルを使って留学をする場合、国や学校による部分もありますが、必要な費用の相場として300〜400万円ほどの預金残高証明書を出願の際に提出することを求められます。
2. アゴス・ジャパン
アゴス・ジャパンはテスト対策、出願対策の指導専門校です。主に、TOEFLE、IELTS、GMAT、GRE、SAT対策などの講座や出願に必要なエッセイ対策などの指導もしてくれるので大学の試験対策も安心して挑めます。
MBAであれば約100万円、その他大学院であれば60万円ほどがアゴス・ジャパンの受講料の平均値です。
3. 留学情報館
留学情報館は2005年にアメリカで誕生し、2010年に日本に展開されました。15,000人を超える留学生をサポートしています。自己分析から、大学選び、エッセイについてもサポートしてくれます。また、留学準備講座のサポートや、出願書類の確認なども手伝ってくれます。
提携内大学の場合サポート手数料はかかりません。アメリカの場合年間授業料は600万円ほど、フィリピンの場合は40万円ほどです。
4. クリムゾンエデュケーション
クリムゾンエデュケーションは、ニュージーランド発祥の海外大学専門進学塾で、アメリカ・イギリス・カナダ・ニュージーランド・オーストラリアといった海外進学のサポートに特化したEdTech企業です。
合格基準を熟知したトップスクールの元入学審査官をコンサルタントとして招き、質の高いコンサルティングサービスを提供しています。受講料は1科目あたり約30万円ほどです。その他、入学金などがかかります。
5. Route H
Route Hは、ベネッセコーポレーションが2008年に開設した、海外トップ大学向け少人数指導塾です。受験する大学ごとに個別の学習プランを立て、教育プログラムを作成してくれます。
海外トップ大学の合否に大きく関わってくるエッセイの対策をマンツーマンで行い、エッセイ作成もサポートしてくれます。受講料は、月々27,500円で短期講習やオプションで受講するプログラムによって追加料金が発生します。
まとめ
今回は正規留学の種類とおすすめのエージェントやエージェントを選ぶポイントについて紹介してきました。
留学エージェントは数多くの種類がありますが、それぞれ得意な分野が異なります。口コミや評価も確認して、特徴を見比べた上で自分にあったエージェントを探してみてください。
