留学エージェントを利用する際には複数の会社から見積もりを受けて、最終的に1社に絞ることになります。その際には、それ以外のエージェントには断りの連絡を入れなければなりません。そして、ここで大切なのが見積もりの断り方です。
こちらの記事では、留学エージェントの見積もりを断る際のマナーや適切な対処法について紹介しています。
留学エージェントの相見積もりとは
留学エージェントの相見積もりとは、複数社の留学エージェントに対して、学費や滞在費などにかかる総費用やサポート内容などの見積もりを受けて、比較検討することをいいます。
それをすることで、
- A社では費用が全般的に安い
- B社のほうが多くの学校と提携している
- C社は費用が高いが手厚いサポートを受けられる
などを調査でき、自分に合ったエージェントを探し出すことができるのです。
留学エージェントに相見積もりを依頼する際のマナー
留学エージェントを利用しようと考えた場合には、1社ではなく複数の会社による見積もりを受けることになります。しかし、最終的には1社に絞らなければならず、それ以外のエージェントには見積もりの断りを入れなくてはなりません。
それではまず、留学エージェントに相見積もり依頼する際のマナーから紹介しましょう。
相見積もりしたいということを事前に伝えておく
留学エージェントに相見積もりを依頼する際には、先方に相見積もりしたい旨をあらかじめ伝えておきましょう。
それにより、あなたがより自分に合うエージェントを探したいという趣旨が先方に伝わりやすくなります。
相見積もりの回答納期を伝えておく
相見積もりを依頼する際には、各社ごとに回答期限を伝えておきましょう。
いつまでも回答がないと、留学エージェントとしては動きようがなく、やがて連絡が来てしまうこともあります。
そうなると、今度は「電話をかける」「メールを送る」といった手間を先方にかけさせることになり、先方の時間を奪うことになるのです。
求める条件を具体的に明示しておく
相見積もりを依頼する際には、
- 希望する国
- 宿泊施設
- 授業内容
- 滞在日数
など、求める条件をできるだけ具体的に明示しておきましょう。
たとえば、「東南アジアのどこか」や「宿泊施設はどこでもいい」というように伝えてしまうと、留学エージェントの担当者に余分な手間をかけさせてしまいます。
そうではなく、「希望国はフィリピンのセブ島」「宿泊先は1日1食つきのホテル」というように具体的に明示しておけば、担当者は容易に留学先を探し出すことができるでしょう。
相見積もりを依頼する他社名は出さない
相見積もりを依頼する際には、依頼する他社名は伏せておきましょう。
それは、留学エージェントはそれぞれにライバル関係にあり、他社名を聞いてしまうとあまり良い気がしないからです。
つまり、マナー違反になる可能性があるということですので、よほどのことがない限り、相見積もりを依頼する他社名は伏せておくことがベストです。
断る会社にはきちんと連絡をする
断りを入れる会社には、きちんとその旨の連絡を入れましょう。
それは、留学エージェントはあなたのために尽力し、連絡を待っているからです。
たまに、連絡を入れずにうやむやにしようとする人がいますが、その行為は先方に対するマナー違反になりますので、このような行為は絶対にやめましょう。
留学エージェントの正しい断り方
1社の留学エージェントに決定したら、残りの会社には断りの連絡を入れなければなりません。
その際には、以下の点に注意してください。
メールや電話で丁寧に断りの連絡を入れる
留学エージェントに断りの連絡を入れる際には、メールや電話で丁寧にその旨を伝えましょう。
ここでポイントとなるのは、「あくまでも丁寧に」ということです。
それは、結果はどうであれ、留学エージェントの担当者はあなたのために時間を費やし、ベストなプランを提案してくれたからです。
断りを入れるのが面倒だからといってうやむやにしてしまうと、あなたの信用に傷がつきますし、留学エージェントに対するマナー違反にもなりますので、十分に注意しましょう。
断った理由を正直に伝える
断る理由については、正直かつ簡潔に伝えましょう。
たとえば、プラン内容が他社のほうが魅力的だった、授業内容が自分の目的にぴったりだったなどが、その例として挙げられます。
たまに、「知り合いのエージェントで決まった」というような嘘をついて断ろうとする人もいるようですが、そのような嘘はすぐにバレます。
つまり、留学エージェントに対して失礼だということですので、断りの理由は正直に伝えるよう注意しましょう。
サポートしてくれたことに対してお礼を伝える
断りを入れる際に必ず行わなければならないのは、これまで尽力してくれた担当者に対してお礼を伝えるということです。
留学エージェントの担当者は、数あるプランの中からあなたに適したプランを選んで提案してくれたわけですが、そこに至るまでには多くの時間を費やし、手間をかけてくれています。そのような労をねぎらうという意味で、必ず伝えなければならないのがお礼のひと言なのです。
たとえば、「この度はご尽力いただきまして、本当にありがとうございました。またご縁がありましたら、どうぞよろしくお願いいたします」などがその例ですので、ぜひ参考にしてください。
留学エージェントの相見積もりで失敗しないためのポイント
留学エージェントの利用では、多くの場合相見積もりをすることになります。
しかし、事前に準備をしておかないと、相見積もりを受けたとしても留学計画がスムーズに運ばなくなることがあるのです。
それでは、留学エージェントで相見積もりを依頼する際のポイントを紹介しましょう。
目的・条件などを明確にしておく
相見積もりを依頼する際には、留学の目的や条件を明確にしておいてください。
たとえば、語学留学したいのか、単に海外の異文化に触れたいのかによって、選ぶべき国や滞在期間は異なるでしょう。
また、短期留学なのか長期留学なのかによって、プランも異なります。
目的や条件があやふやなままで相見積もりを依頼してしまうと、留学エージェントの担当者を困惑させることになるでしょう。
つまり、相見積もりを依頼する前には、目的や条件を絞り込んでおくことが大切だということです。
料金が安いというだけで決断しない
実際に留学エージェントの公式サイトをいくつか確認してみると、同じようなプランでも会社によって料金にばらつきがあることがわかります。
そして、ここで注意していただきたいのは、料金が安いという理由だけで留学エージェントを選ばないということです。
料金が安い留学エージェントの中には、
- レスポンスが遅くてイライラする
- 担当者の知識不足が目立つ
- とにかく手続きが遅い
など、料金を安く設定している理由が隠されていることがあるのです。
そして、そのような留学エージェントを選んでしまうと、計画通りに留学できなくなるリスクが高まります。
そうならないためには、料金が安いというだけでエージェントを選ぶのではなく、サービス内容までしっかりと確認した上で選ぶ必要があるのです。
まとめ
今回は、留学エージェントの見積もりを断る際のマナーや適切な対処法、留学エージェントで相見積もりを依頼する際のポイントについて紹介してきました。
相見積もりを受けて1社に決定した場合には、それ以外の留学エージェントに断りの連絡を入れなければなりません。
しかし、断りを入れる場合でも、相手に対するマナーはしっかりと守らなくてはならないのです。断りの連絡が面倒だといってうやむやにしてしまうと、相手に対するマナー違反になってしまいますので、そのようなことにならないよう、くれぐれも注意してくださいね。