フィリピンは日本から近いこともあり、人気の高い観光地です。しかし、「フィリピンってどんな国?」と聞かれると、はっきり答えられる人は少ないのではないでしょうか。
この記事では、フィリピンはどんな国かを説明した上で、フィリピンの特徴などを紹介しています。フィリピンについて知りたい方、渡航を予定している方は、ぜひ参考にしてください。
フィリピンってどんな国?
フィリピンは東南アジアにある島国で、正式名称はフィリピン共和国です。東南アジアの中でも多民族国家であり、民族ごとの独自の文化を持っています。
アメリカとスペインによる植民地支配、第2次世界大戦時の日本軍政による支配などを経て、1946年に独立しました。
現在は、もともとの主要産業である農林水産業をはじめ、観光業やサービス業などによって、国全体の経済は大きく成長しつつあります。しかしながら、貧富の差が大きく、30%以上の子供が貧困に陥っているという問題を抱えています。
知っておきたいフィリピンの特徴
ここでは、フィリピンの特徴を項目別に紹介していきます。
1. フィリピンの地理
フィリピンは7,600以上もの島々から成る国です。すべての島の面積を合わせると、日本の本州と北海道を合わせたくらいの大きさです。
また、フィリピンの島々は、南シナ海、フィリピン海、スールー海、セレベス海、ルソン海峡、ボホール海峡などの海峡に接しています。そのため、セブ島をはじめとする有名なリゾート地が数多く点在しています。
2. フィリピンの首都
フィリピンの首都はマニラで、フィリピンの中央にあるルソン島の近くに位置しています。
マニラには、マニラ空港とニノイ・アキノ空港があることから、インフラが整備されています。また、フィリピンの各観光地へのアクセスも良好です。
マニラは政治や経済だけでなく、ビジネスやエンターテイメントの中心地となっているのです。
3. フィリピンの言語
フィリピンの公用語はフィリピン語(タガログ語)と英語です。英語が公用語なのは、アメリカによる植民地時代が影響しています。
しかしながら、フィリピンの言語はフィリピン語と英語だけではありません。民族ごとの言語を数えると、100以上にもなるといわれています。
とはいえ、英語が喋れれば、訪れた際に不自由さを感じることはないでしょう。
4. フィリピンの気候
フィリピンは熱帯性気候のため、1年の平均気温は26~27℃となっています。
ただし、フィリピンには雨季(6月~10月)と乾季(11月~2月、3月~5月)があり、雨季には激しいスコールに見舞われます。また、同じ乾季でも、3~5月の乾季に入ると気温は上昇し、32℃前後まで上がります。
そのため、フィリピンを訪れる際には、渡航予定のエリアの気候について調べておくと安心です。
5. フィリピンの宗教
フィリピンの宗教はキリスト教で、国民の約90%がキリスト教信者です。そして、そのうちの約80%がカトリック系のキリスト教信者です。また、少数ではありますが、イスラム教の信仰者もいます。
フィリピンは東南アジアで唯一のキリスト教国です。なぜなら、スペインの植民地時代に、スペイン人によってキリスト教の布教活動が行われたからです。
なお、カトリックの教義では、避妊や人工中絶、離婚はタブーとなっています。現地を訪れた際には、それらの話題を口にしないように注意しましょう。
6. フィリピンの通貨
フィリピン通貨は、紙幣・硬貨ともにペソで、補助硬貨はセンタボです。
クレジットカードを使用できる店舗が増えつつありますが、紙幣または硬貨での支払いにしか対応していない店舗もあります。
そのため、フィリピンに訪れる際には、少額の現金を用意しておくことをおすすめします。
7. フィリピンの物価
フィリピンの物価は日本よりも安く、日本の3分の1程度とされています。ただし、日用品の中には、日本と同じくらいの価格に設定されている品物もあります。
フィリピンに渡航する方法
フィリピンに渡航するには、以下3つの方法があります。
1. リゾート・観光
リゾートや観光を目的としてフィリピンに渡航する方法です。ボラカイ島やセブ島、マクタン島は有名なリゾート地であり、世界中から観光客が集まります。
中でもボラカイ島は、旅行誌の世界ベストリゾートアイランドに選出されたこともあり、人気が高いです。
他にも、映画「地獄の黙示録」のロケ地として知られるヒドゥンバレー・スプリングや、バロック教会群など、おすすめの観光スポットがたくさんあります。
なお、リゾートや観光目的でフィリピンを訪れる際には、滞在期間が30日以内であればビザは不要です。
2. 語学留学
語学留学を目的としてフィリピンに渡航する方法です。期間を決めて、現地の語学学校に通います。期間は最短で1週間、最長で1年間ほどであり、目的に応じて決めると良いでしょう。
なお、フィリピンに留学するのであれば、留学エージェントに相談する方法がおすすめです。留学エージェントでは、目的に沿った学校の選定や滞在先の手配などを代行してくれます。また、格安プランの案内を受けられたり、現地到着後に日本語のサポートを受けられたりすることもあります。
留学目的でフィリピンを訪れる場合でも、30日以内であればビザは必要ありません。30日を超える場合は、入国後に観光ビザの延長手続きが必要になります。ただし、大学や大学院へ進学する場合は、学生ビザが必要です。
3. 現地就職
フィリピンには日本の企業が進出しており、日本人の雇用に尽力しています。そのため、現地での就職を目的として、フィリピンに渡航する方法もあります。
現地で募集されているのは、マーケティング職や語学学校スタッフ、観光関連などさまざまです。もしくは、現地の企業にインターンとして入社し、そのまま就職するという方法もあります。
現地就職だと就労ビザが必要になるので、あらかじめ取得しておきましょう。
なお、フィリピンへ渡航する際の必須準備として、eTravelの登録があります。こちらも忘れずにチェックしておきましょう。
まとめ
この記事では、フィリピンの特徴やフィリピンに渡航する方法について紹介しました。
フィリピンは英語が公用語であり、留学や就職などを目的として渡航する人も多いです。フィリピン留学は大学生や社会人から人気を集めています。フィリピンに訪れたいと考えている方は、ぜひ留学やインターンなどの方法も検討してみてはいかがでしょうか。