留学するにあたって知っておきたいのが、現金はどのくらい必要かということです。クレジットカードが利用できる場所の多さや生活費によって、持っていくべき現金の金額は異なるでしょう。
この記事は、留学に必要な現金の金額や現金が必要になる場面、その他の決済方法について紹介していきます。
キャッシュレス化で以前ほど現金は必要ない
少し前までは、留学には現金を多めに持参するのが一般的でした。しかし現在では、キャッシュレス化が進んだことによって、以前ほど現金は必要なくなりました。
とはいえ、どの国に留学するとしても、すべての決済をキャッシャカードやクレジットカードで行えるわけではなりません。
そのため、キャッシュカードやクレジットカードだけを持参するのはリスクであり、ある程度の現金は用意した方が良いでしょう。
留学先で必要になる現金の金額
留学先で必要になる現金の金額は、国によって異なります。ここでは、以下4つの国・地域をピックアップして紹介していきます。
- アメリカ
- オーストラリア
- ヨーロッパ
- フィリピン
1. アメリカ
アメリカに留学する場合は、現地通貨で5万円前後用意しておくと良いです。アメリカは日本よりもキャッシュレス化が進んでおり、現金の出番はあまりありません。
規模が小さな店舗であっても、ほぼキャッシュレスで決済できるため、5万円は念の為に持っておくことをおすすめします。
2. オーストラリア
オーストラリアに留学する場合も、現地通貨で5万円前後用意しておきましょう。オーストラリアもキャッシュレス化が進んでおり、ほとんどの店舗でキャッシュレス決済が可能です。
なお、オーストラリアでは、1セントと2セントが廃止になっています。そのため、現金で決済する場合、5セント未満のお釣りが出ないことは覚えておきましょう。
3. ヨーロッパ
ヨーロッパも同様に、5万円前後用意しておけば十分でしょう。ちなみに、ヨーロッパのクレジットカード保有率は全体の約40%とされており、アメリカやオーストラリアと比べてキャッシュレス化が進んでいないのが現状です。
一方で、デビットカードの普及率は高いため、デビットカード決済が可能な店舗が多くあります。そのため、デビットカードを持っていくと安心です。
4. フィリピン
フィリピンに留学する場合は、現地通貨で2~3万円ほど用意することをおすすめします。
フィリピンは日本よりもキャッシュレス化が進んでおらず、クレジットカードやデビットカードを利用できる店舗が限られています。そのため、ある程度現金が必要ですが、フィリピンの物価は安いため、2〜3万円で足りるでしょう。
ただし、外食の頻度が多くなりそうであれば、1ヶ月あたり5万円ほど用意しておくと良いです。なお、フィリピンは盗難が多発しているエリアがあるため、繁華街を訪れる際には大金を持ち歩かないよう注意してください。
現金が必要になる場面
留学先のほとんどの国ではキャッシュレス決済が可能であり、現金を多く持ち歩く必要はありません。ただし、以下のような場面では、現金が必要になります。
- 現金しか使えないお店
- 緊急時
- 両替
- チップ
- 交通費
それぞれ具体的に説明していきます。
1. 現金しか使えないお店
キャッシュレス化が進んでいる国であっても、店舗によっては現金しか使えないことがあります。そのため、ショッピングや食事をする際には、多少の現金を用意しておくと良いです。
なお、大金を持ち歩くと危険です。そのため、仮に入国時に5万円分の現地通貨を用意したのであれば、全額を持ち歩かず、必要な金額だけを持ち歩くようにしましょう。
2. 緊急時
病気や事故などの緊急時には、現金が必要になることがあります。また、キャッシャカードやクレジットカードなどが盗まれてしまった場合にも、現金を持っておくと安心でしょう。
3. 両替
日本円を現地通貨に両替する際には、クレジットカードやデビットカードなどは使えず、現金のみの対応です。そのため、追加で両替が必要になった場合などは、現金があると重宝します。
4. チップ
チップの文化がある国の場合、レストランやホテルなどでは、チップを現金で払うのが一般的です。ただし、レストランの場合はチップも含めた金額で支払えることもあるため、全てのチップが現金払いというわけではありません。
5. 交通費
留学先や利用する交通機関によっては、交通費が現金のみでのお支払いの場合があります。例えば、ローカルバスや地下鉄などです。現金を持ち合わせていないと移動ができないため、ある程度の現金を持っておくと安心でしょう。
現金以外の決済方法
現金以外には、以下3つの決済方法があります。
- クレジットカード
- デビットカード
- キャッシング
それぞれの決済方法について把握しておき、臨機応変に使い分けると良いです。
1. クレジットカード
クレジットカードとは、クレジットカード会社に一時立て替えをしてもらい、後払いができる決済方法です。クレジットカード払いは、一括払いもしくは分割払いが選択できる他、スマホと連携させてQRコード決済での支払いも一部可能です。
クレジットカードのメリットは、利用額に応じてポイントが付与される点です。ただし、分割払いには手数料が発生することがあります。また、現金が減っている感覚がないため、使い過ぎには注意しましょう。
2. デビットカード
デビットカードとは、カード利用時に口座から利用料金が引き落とされる決済方法です。クレジットカードのように一時立て替えをしてもらうことはなく、手数料が発生しません。ただし、残高不足の場合カードを利用できないため、注意が必要です。
デビットカードの中には、ポイントが付与されるカードもあります。そのため、デビットカードの使用頻度が高い場合は、ポイント付与率が高いものを利用すると良いでしょう。
3. キャッシング
キャッシングとは、銀行やクレジットカード会社、消費者金融などからお金を借りて支払う方法です。キャッシングは、急な出費で現金が必要なときに利用できるサービスですが、会社によっては金利が高い場合があります。そのため、キャッシングを利用しすぎないように注意しましょう。
まとめ
この記事では、留学に必要な金額や現金が必要になる場面、現金以外の決済方法について紹介しました。
近年は世界全体でキャッシュレス化が進んでおり、留学中に現金がなくても生活できるようになりました。しかし、現金が必要な場面も遭遇する可能性もあるため、最低限の現金は持ち歩くようにしましょう。