フィリピンの通貨は?ペソの概要と知っておくべきお金事情をご紹介!

留学先や観光地として人気の高まっているフィリピン。

渡航を検討している人の中には、現地の通貨について詳しく知りたいという方も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、フィリピンの通貨である”ペソ”の概要と、フィリピン渡航時に抑えておくべきお金事情をご紹介します。

本記事の内容を参考に、フィリピンへの渡航準備を進めてみてください。

目次

フィリピンの通貨

フィリピンでは、「フィリピンペソ」という通貨が主軸の通貨として使われています。また、補助通貨として「センタボ」が使われており、1ペソ=100センタボの計算です。

「ペソ」という通貨はフィリピンの他にも、アルゼンチン、メキシコ、キューバ、コロンビアなどでも使用されており、とりわけフィリピン国内で使用されるペソを「フィリピンペソ」と呼ぶそうです。

フィリピンペソと日本円の為替レート

2023年12月末時点では、1フィリピン・ペソは2.5円〜2.6円の範囲にあります。

2023年全体で見ると、年初は2.3円台でしたが、年末にかけて2.5円台まで、この1年で8%ほど上昇してきました。

参照:Google Finance

さらに長期間で見ても、1ペソは2円台で推移しています。ペソと円の関係が知りたい際は、ペソに2〜2.5を掛けると日本円換算の値段を調べられます。

フィリピン・ペソは1万円でいくら?

日本円の1万円は、フィリピン・ペソに換算すると約4,000ペソです。(1ペソ2.5円で換算)

実際にフィリピンに行く際は両替の機会も多いと思うので、このぐらいの数値であるということを覚えておきましょう。

フィリピンのお金事情について知っておくべきこと

続いて、フィリピンのお金事情はどのようなものでしょうか。主な注意点として、以下の3つをご紹介します。

  1. フィリピンのチップ文化は、欧米諸国とは異なる
  2. 細かい小銭を用意しておく
  3. 財布の所持の仕方には気を付ける

それぞれについて、詳しくご紹介します。

1. フィリピンのチップ文化は、欧米諸国とは異なる

海外旅行でチップの文化を気にする方は多いのではないでしょうか。

フィリピンでもチップ文化はありますが、欧米諸国のように当たり前に行われるものではありません。特別に素晴らしいサービスを受けたと感じたときに、気持ちとして渡すのが一般的です。

そのため、フィリピンではチップ文化は基本的にないものと捉えておいて差し支えないでしょう。

2. 細かい小銭を用意しておく

2つ目は、キャッシュレス文化の違いです。

日本ではクレジットカードが普及していますが、フィリピンではまだまだ現金が主流です。タクシーやジプニーなどの交通機関では、お釣りを用意していない場合も多いので、小銭を用意しておきましょう。

具体的には、10ペソ、20ペソ、50ペソなどの小銭を用意しておくと便利です。

3. 財布の所持の仕方には気を付ける

日本は治安が良いため、裸の財布をそのまま手にして出かける人もいますが、フィリピンでは盗難のリスクが高く、注意が必要です。

例えば、裸の財布をそのまま手にしていると、あっという間に奪われる可能性があります。また、バッグが開いたままの状態で財布がチラチラ見えていたりする場合では、いつの間にかスラれてしまうことも珍しくありません。

そのため、フィリピンで外出する際には、財布を必ずカバンに入れ、カバンは体から離さないようにしましょう。

「フィリピンペソ」の紙幣・硬貨の種類

フィリピンの通貨は「フィリピンペソ」で、紙幣は1000、500、200、100、50、20、10、5ペソの8種類、硬貨は10、5、1ペソの3種類があります。

また、補助単位として「センタボ」があり、1ペソ=100センタボです。センタボ硬貨は50、25、10、5、1センタボがありますが、センタボ単位での支払いが発生することはほとんどなく、実際の支払ではセンタボ単位は切り捨てとなります。

なお、フィリピンではクレジットカードの普及が進んでおり、都市部ではクレジットカードで支払いができるお店が増えています。しかし、小規模なお店や屋台などでは現金が必要な場合が多いので、少額の紙幣や硬貨を用意しておくと便利です。

フィリピン内でフィリピンペソに両替する方法

フィリピンでの支払いは日本円では行えませんので、いずれかの場所でフィリピンペソに両替しておかなくてはなりません。

こちらの章では5カ所の両替場所について紹介していますが、それぞれにメリットやデメリットがありますので、渡航の前に確認しておいてください。

1. 空港の両替機

マニラ空港やセブ空港など、フィリピンにおける主要な空港では、空港内に両替所があり、日本語で両替できるというメリットがあります。

空港内であらかじめ両替をしておけば、空港から出てすぐにお金が必要になった際に慌てずにすみますね。なお、その際には大きな単位の紙幣よりも小さい単位の硬貨を多めに用意しておいたほうが便利です。

ただし、空港での両替は手数料がやや高額な傾向にありますので、この点には注意が必要でしょう。

2. 街の両替機

フィリピンの主要都市には、街中に両替機が設置されていたり、両替商の店舗があったりします。しかし、ここで注意していただきたいのは、街中の両替機や両替商での両替では、通常よりも低いレートでの両替となる可能性があるということです。

つまり、両替で損をする可能性があるということですので、これらで両替をする際には、あらかじめレートを調べておく必要があるでしょう。街の両替機もまた、手数料が高額に設定されていることが多いため、空港と同様に注意が必要です。

3. 銀行

銀行での両替というと、安心感があるかもしれません。しかし、銀行での両替ではレートが低く設定されていることが多く、しかも混雑している可能性があるため、あまりおすすめできないのです。

なお、ATMでの両替では比較的高いレートで両替できるだけでなく、手数料も安いというメリットがあります。ただし、治安があまり良くない場所に設置されているATMを利用して両替する場合では、周囲に十分に警戒してください。

それは、ATMの利用者を狙った犯罪に巻き込まれる可能性があるからです。フィリピンの治安は日本ほど良くありませんので、ATM利用の際には周囲をよく確認するよう注意しましょう。

4. ホテル

レートは決して高いとはいえませんが、安全性で選ぶのならホテルで両替するというのもひとつの方法です。

また、ホテルでの両替は銀行ほど混雑することもないと考えられるため、合理性という点でもおすすめできるでしょう。

5. ショッピングモール

マニラやセブなどのショッピングモールには、必ずといっていいほど両替所があり、上記で紹介した場所よりもレートが高めというメリットがあります。

ただし、同じショッピングモール内にある両替所であっても、レートにはばらつきがあります。もしも時間に余裕があるのなら、数カ所の両替所を回ってみて、最もお得な店舗を選んで両替をすると良いでしょう。

なお、日本国内の銀行の多くはフィリピンペソに両替できません。日本国内での両替を希望する場合には、外貨宅配サービスの利用がおすすめです。このサービスでは、比較的高いレートでの両替が可能ですので、ぜひ参考にしてくださいね。

まとめ

今回は、フィリピンペソやフィリピンのお金事情について紹介してきました。

フィリピンでは日本円を使用できませんので、現地で何らかの支払いをするためには、あらかじめ日本円をフィリピンペソに両替しておく必要があります。

しかし、両替をする場所によってレートや手数料が異なる場合がありますので、この点については注意しなければなりません。また、両替をする場所によっては治安があまり良いとはいえず、犯罪に巻き込まれないとも限らないのが現状なのです。

とはいえ、ショッピングモール内の両替所など、比較的安全に両替できる場所もありますので、なるべくそのような両替所を利用して、安全に両替することが望ましいでしょう。

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この記事を書いた人

1992年大阪生まれ。24歳でセブ島留学を経験後、オーストラリアでワーキングホリデー、現地セブにてエージェント会社、語学学校職員と海外での就労経験を3年積む。
帰国後、2018年に株式会社CEBRIDGEを設立。フィリピン留学エージェント「セブリッジ」の運営者。
累計3,000名以上のフィリピン留学相談実績。観光省共催で留学フェア実施。

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