フィリピンで英語が使われているのはなぜ?5つの理由やフィリピン人英語講師の特徴を紹介

フィリピンの第一言語は英語でないにも関わらずフィリピンの人たちはなぜあんなに英語をうまく話せるのでしょうか?

本記事では、フィリピンで英語で英語が使われている5つの理由とフィリピン人英語講師の特徴を紹介します。

目次

フィリピンで使われている言語の種類

フィリピンで話されている母国語は「タガログ語」です。「タガログ語」には、英単語がそのまま使われていることが多いです。母国語が英語に近いことから、英語の習得もスムーズにいくのかもしれません。

フィリピンの公用語は「フィリピン語」と「英語」です。フィリピン語とはタガログ語を基本とした言語です。国内には7,000以上の島々があり、多数の民族が存在します。それぞれの民族がローカル言語を持つため、フィリピンの言語は80種類前後存在するといわれています。

フィリピンで英語が浸透し始めた背景

フィリピンに英語が浸透し始めた背景として、アメリカの植民地であったことがあげられます。

大航海時代、フィリピンはマゼランというポルトガル人が率いた一行によって発見されます。マゼラン一行は、フィリピンへスペイン王への服従とキリスト教改宗を迫りました。後にフィリピンはスペインの領土となってしまいます。スペインによるフィリピン統治は300年以上も続きましたがアメリカの介入によってアメリカの統治が始まります。

19世紀末頃に、アメリカはフィリピンの独立支援を掲げスペインと戦って勝利します。フィリピンは独立宣言を行い、初代大統領も誕生しましたがアメリカがフィリピンの統治権を奪い今度はアメリカの統治を受けることとなります。

アメリカは植民地化の施策として英語の教育を行い、多言語国家だったフィリピンは英語を共通語として使い始めました。そして植民地時代が終わり独立した後の1974年に、教育省25号「フィリピン語と英語によるニ言語併用教育政策」が発表されました。この歴史が、フィリピンに英語が浸透し始めた背景です。

フィリピン人が英語を上手に話す5つの理由

フィリピン人と聞くと流暢に英語を話せるイメージが付く人も多いのではないでしょうか?ここでは、母国語ではない英語をフィリピン人が上手く話す5つの理由を紹介します。

1. 公用語だから

フィリピン人が英語を上手に話す理由の一つは、英語が公用語だからです。

1898年から約40年間、フィリピンはアメリカの植民地化にありました。植民地化の時代には、小学校から大学までの授業は全て英語で行われるようになっていました。植民地化が終わり、フィリピンは1974年に独立しました。その時、教育省令25号「フィリピン語と英語による二言語併用教育政策」が発令され、フィリピンの公用語の一つとして英語が加わりました。

また生活に関わる事のほとんどが英語で表記されているので英語への理解が必須になります。フィリピンには多くの言語が存在するので、たとえフィリピン人同士であっても英語で会話をすることがあります。

2. 小学校から大学まで英語で授業を受けるから

フィリピンでは小学校から大学まで、大半の授業を英語で受けます。アメリカ統治のはじめアメリカから教師をフィリピンに派遣し、無料の教育システムを導入後フィリピン国内全ての教師に英語を覚えさせ話させました。その文化が今でも続き、フィリピン人教師は英語を使い授業を進めています。

ちなみにキャンパス内では、英語を話すことを義務付けられている学校もあり、フィリピンの言語を話すと話すと罰金が課せられる学校もあるほどです。

3. 街中で目にするものほとんどが英語で表記されているから

フィリピンでは看板や広告、標識など街中で目にするもののほとんどが英語で表記されています。映画館において、上映されるアメリカ映画は、自国語での吹き替えと字幕がないものばかりです。それほど英語が浸透している証拠です。

4. 海外に出稼ぎに行きたいから

フィリピンでは、国内の人件費が比較的安いです。そのため、フィリピンよりも人件費の高い海外に出稼ぎに出る人が数多くいます。多国籍企業の多くではネイティブレベルの流暢な英語が必要とされるため、英語の習得が必須になります。

また、フィリピンでは、英語が話せれば就職の幅が広がります。買い手市場のフィリピンでは、英語力に長けていれば、英語教師やコールセンターなど国内での仕事も得やすくなります。生活のために英語を勉強する人も多いので英語力も高くなります。

5. 英語を日常的に使用しているから

日常で見かける商品、広告、標識なども英語で記載されています。お店ではお菓子の袋や商品など様々なものが英語で表記されています。

フィリピンでは80種類前後の言語が存在しているので、異なる島の人が会話をする際に、意思疎通するための言語が必要です。そのための言語が英語です。フィリピン人同士であっても公の場やビジネスシーンでは英語で話すことが日常的にあります。

フィリピン人英語講師の特徴は?

語学学習において、教わる講師のキャラクターも大事になってきます。日本人はシャイな人が多いと言われるようにフィリピン人にも特徴があります。フィリピン人英語講師の特徴をご紹介していきます。

英語の学び方を知っている

言語を本格的に習う小学生の頃から英語を習ってきているフィリピン人なので、英語の学び方はよく知っています。ネイティブではないですが、公用語として英語が使われる環境で育っているため、これから英語を学ぶ日本人にとっては学び方を教わる上でネイティブよりも近い存在として英語を学んでいけます。

自身の学習経験と照らし合わせて、英語学習のアドバイスをくれるでしょう。

フレンドリーで陽気

フィリピン人は、一般的に初対面の人ともあまり抵抗なく接することができる人が多く、人と人との繫がりを大切にするフレンドリーで陽気な国民性です。

また、フィリピン人の多くはクリスチャン(キリスト教)なので「人を助けたい」という気持ちがある人が多いです。そのような性格なので授業で分からないことがあっても質問すれば優しく教えてくれます。

まとめ

フィリピンは、アメリカの植民地時代の影響で英語が公用語の一つとなりました。英語が公用語として使われているフィリピンでは、幼少期からの英語教育のおかげで国民の約9割が英語を話せます。また、街中での標識や広告など目に入るものが英語表記で、小学生の頃から英語を学びます。

語学留学をする際は、幼いころから英語を学んできているフィリピン人講師から安心して英語を学べます。また講師の特徴としてもフレンドリーで明るい性格の人が多いので授業で分からないことなどは質問もし易い環境です。

フィリピン人講師に、どうやって英語を身に付けたのかを聞いてみるのも英語学習の勉強になるかもしれません。

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この記事を書いた人

1992年大阪生まれ。24歳でセブ島留学を経験後、オーストラリアでワーキングホリデー、現地セブにてエージェント会社、語学学校職員と海外での就労経験を3年積む。
帰国後、2018年に株式会社CEBRIDGEを設立。フィリピン留学エージェント「セブリッジ」の運営者。
累計3,000名以上のフィリピン留学相談実績。観光省共催で留学フェア実施。

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