日本からのアクセスが良く語学留学の留学先としても人気の高いフィリピン。
- フィリピン人は英語を話せる?
- フィリピン人の英語は訛っていないの?
- フィリピン人はなぜ英語を話せるの?
フィリピンに興味を持つ過程で、このような疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。筆者もフィリピンに留学するまでは、フィリピン人の英語力が高いことを知りませんでした。
そこで今回は、フィリピン人が英語を話せる理由とフィリピンの英語レベル、留学先としてのフィリピンについて、セブ島留学を専門に扱う留学エージェントのCEBRIDGEが解説していきます。
フィリピン留学に興味を持っている人は、ぜひ最後までご覧ください。
フィリピン人が英語を話せる理由
フィリピンは、英語を話せる人が多い国として知られています。多くのフィリピン人が英語を話せる理由は、「歴史的な背景」「幼少期から英語に触れている」の2つです。それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。
歴史的な背景
フィリピン人が英語を話せる1つ目の理由には、歴史的な背景があります。
フィリピンはかつて、スペイン、アメリカ、そして日本の3つの国によって植民地支配を受けていました。スペインの支配は約300年にわたり、その後アメリカの支配に移りました。
アメリカはフィリピンに自治権を与え、1899年には独立を認めましたが、その背後にはアメリカがスペインに2,000万ドル以上の補償金を支払い、フィリピンの統治権を獲得した経緯があります。
この過程で米比戦争が勃発し、フィリピンは再びアメリカの植民地に戻りました。この時期、英語教師がフィリピンに1,000人以上派遣され、小学校の教育に英語を導入しました。これがフィリピンの教育水準向上に寄与しました。
その後、第二次世界大戦が勃発し、フィリピンは一時的に日本の支配下に入りましたが、日本の敗北後に独立を達成しました。この歴史的経緯から、英語はフィリピンで広く使用される言語となりました。
今でも英語を話せると、国内外での仕事機会が増えるため、多くのフィリピン人が積極的に英語を学んでいます。
幼少期から英語に触れている
先述の歴史的背景に基づき、フィリピンでは小学校以上の授業が英語で行われています。さらに、多くの家庭で日常的に英語が話されています。
日常を見渡しても、外出時には英語の標識や店の看板が一般的であり、テレビや映画も主に英語で放送されています。英語に触れる機会が豊富なことから、英語への抵抗感が少なくなるため、幼少期から英語を自然に身につけられるのです。
フィリピン人の英語レベル
フィリピン人が英語を話せる背景についてご紹介しましたが、フィリピン人の英語レベルはどれほどなのでしょうか。フィリピン人の英語の特徴について掘り下げていきます。
英語人口は世界3位
フィリピンの英語話者人口は、世界で1位のアメリカと2位のインドに続く、第3位です。2位のインドは人口自体は多いですが、英語話者の割合は10%程度です。それに対比して、フィリピン国内で英語を話せる人は90%以上に及びます。
また、英語ネイティブであるアメリカやイギリス、オーストラリアでは英語話者の割合は95%前後になっており、ほぼネイティブ国と同程度に英語が話されていると考えても問題ありません。
ビジネスも英語で行われている
英語人口の多さは注目すべきですが、その英語スキルの実力はどうなのでしょうか? 約10年前までは、英語のコールセンターのアウトソーシング(BPO)産業は主にインドがリードしていました。
しかし、2000年代後半以降、フィリピンは高品質な英語スキルと安定的な人口増加により、BPO業界の注目的な拠点となっています。 米国の調査会社THOLONS(ソロンズ)によるBPO産業拠点ランキングにおいて、フィリピンからの都市が上位100位の中に7つもランクインしているほどです。
また、観光業が盛んなため、外国人とのビジネスコミュニケーションにおいても英語を使うことは当たり前となっています。
フィリピン英語の訛り
フィリピン人が話す英語には多少の訛りがありますが、アメリカなどの欧米国からのコールセンターのアウトソーシングも行われています。 そのため、フィリピン人の英語は世界で通用するレベルであり、ビジネス上での影響はほとんどありません。
また、英語を教える語学学校で教育を受けるフィリピン人は、大学やカレッジで英語教育を学んでいます。 フィリピン留学の特徴の一つは、発音矯正などの英語教育を受ける機会が豊富であり、そのためにしっかりと英語教育に取り組んできたと言えます。
フィリピンの公用語は2つある
フィリピンは7,000以上の島から成る多島国で、言語は島や地域によって異なり、約170の言語が使用されています。地域ごとの方言ではなく、全く異なる言語がそれぞれ独自に発展しています。
しかし、フィリピンにおける公用語は「タガログ語」と「英語」です。多くのフィリピン人は、これら2つの公用語に加えて、自身が住む地域の言語を3つ同時に習得しています。
フィリピン人同士のコミュニケーションにおいても、片方がタガログ語に不慣れな場合、英語を使って会話することがよくあります。
留学先としてのフィリピン
国民の多くが英語を話せるフィリピンですが、留学先としてのフィリピンの評価はどのようなものなのでしょうか。フィリピンの留学先の特徴をご紹介していきます。
英語初心者に最適な留学先
フィリピンは英語の留学先として、特に初心者に適しています。フィリピン人の英語はネイティブスピーカーに比べて理解しやすく、話すスピードもゆっくりとしています。また、フィリピン人のフレンドリーな性格が、日本人の控えめな性格とマッチしています。
シャイな傾向にある日本人留学生の心を上手に開き、易しい英語で丁寧にレッスンを行ってくれます。英語力に自信のない初心者や初めての留学経験者には、フィリピン留学が特におすすめです。
発音学習に適している
フィリピン留学の魅力の一つは、発音矯正の機会が豊富にあることです。欧米の留学ではあまり受けられないレッスンが、フィリピンでは積極的に提供されています。例えば、「L」と「R」の違いや、「TH」「F」「V」など、日本人が苦手とする発音を専門に教えてくれるレッスンがあります。
これにより、英語の発音を改善し、相手に効果的に伝えるスキルを磨くことができます。きちんとした発音を身につけたい方には、フィリピン留学が非常に有益です。
中上級者には物足りない可能性も
一方で、英語の中上級者にとっては、フィリピン留学が物足りない場合があります。先述のように易しい英語とゆっくりしたスピードは初心者向けですが、中級以上の学習者にとっては次のステップへ進む必要があります。中級以上の英語力を持つ方には、欧米での留学や専門的な英語教育を提供するカレッジ留学などが適しています。
ただし、英語の基礎を再学習したい中級レベルの方には、フィリピン留学は有効な選択肢の1つになります。
実際にフィリピン人が話す英語ってどんな感じ?
実際にフィリピン人が英語を話している様子は、こちらの動画から確認していただけます。
まとめ
本記事では、フィリピン人が英語を話せる理由とフィリピン人の英語レベル、留学先としてのフィリピンの評価を解説しました。フィリピンにはネイティブレベルで英語を話せる人が多く、留学先としてもおすすめの国の1つです。
語学留学に興味を持っている人は、留学先としてフィリピンを検討してみてください。また、本記事を書いているCEBRIDGEはフィリピンのセブ島留学を専門に扱う留学エージェントですので、興味のある方はぜひ一度ご相談ください。