留学で何を学ぶべきか迷ったときには、「留学の目的を定める」ことが重要です。なぜなら、ただ漠然と留学してしまうと、何も得られないままで帰国することになりかねないからです。
こちらの記事では、留学の目的の決め方について説明した後に、留学の種類についても紹介していきます。
留学で何を学ぶか迷ったら
留学をしてみようかな?と思い立ったのであれば、まずは何のための留学なのか、その目的をはっきりと決めることが大切です。
また、留学には複数の種類があり、種類ごとに目的が異なるため、どのような種類があるのかを把握しておくことも重要です。
留学の目的の決め方
留学の目的がなかなか決められないときには、以下のいずれかの方法を実践してみると良いでしょう。
1. 自己分析をする
留学を考えたからには、何らかの思惑があるはずです。
たとえば、語学留学で就活に役立てたい、特別な資格を取得して海外で働いてみたいなどが、これに該当します。
留学をお考えなら、まずはご自身の性格や将来の目標を良く分析した上で、留学の目的を定めてみると良いでしょう。
2. 先輩や留学経験者の体験談を聞く
実際に留学を経験した先輩などから体験談を聞いてみてください。
そうすることで、留学で得られたものが何だったのかについて知ることができます。
そして、体験談の中にご自身の考えと合致するものがあれば、それを留学の目的として設定するのがおすすめです。
3. 留学関連のイベントに参加する
留学エージェントなどが開催する留学関連のイベントに参加してみましょう。
このようなイベントでは、留学に関するお役立つ情報を入手できるほか、どのような留学先があるのか、各国の特徴についても知ることができます。
また、留学関連イベントでは、留学エージェントの担当者に直接相談できる場合もあるため、参加しておいて損をすることはありません。
4. 留学エージェントに相談する
留学エージェントに直接連絡して相談する方法です。
留学の目的を定められなければ、留学国を決めたり留学期間を決めたりすることができません。そんなときに留学エージェントに相談すれば、ご自身の考えに最も近い方法での提案を受けられます。
どうしても留学の目的が定められない場合には、ひとまず短期留学をしてみて、その期間内で本当の留学の目的を見つけ出すというのもひとつの方法です。そのような場合も留学エージェントに相談できるため、気軽に利用してみましょう。
留学を通して学べること
海外への留学では、日本国内では体験できない学びを得ることができます。ここでは、留学を通して学べることを3つ紹介していきます。
1. 語学力の向上とコミュニケーション能力
留学先にもよりますが、英語圏へ留学した場合は共用語が英語であり、日本語をまったく使えないということも珍しくありません。
つまり、何が何でも英語でコミュニケーションを取らなければならず、語学力の向上が見込めます。
また、言葉が通じないと生活のいたるところで不自由さを感じることになるため、そこから生まれる「コミュニケーションを図りたい」という思いが、コミュニケーション能力の向上にもつながるでしょう。
2. 異文化理解や幅広い視野
金銭感覚や食生活、生活習慣など、海外へ留学してみると、日本とはまったく異なる文化に触れて驚くことがあります。
しかし、これもまた留学で学べる貴重な体験であり、日常的な生活習慣や考え方の違いについても学べます。
また、留学生が多国籍だった場合は、それぞれの国の文化について留学生同士で情報婚関することで、異文化理解や幅広い視野を持てるというメリットが生まれます。
3. 国際的なキャリアに役立つ実践スキル
目的を持って留学に臨んだ場合では、「自分がどうなりたいのか」「留学をどこで活かしたいのか」といった目的もはっきりとしているため、国際的なキャリアに役立つ実践スキルを身に付けることができます。
実践スキルを身に付ければ、就活や転職の際に、留学経験が有利に働く可能性もあるでしょう。
留学の種類
留学というと、語学留学のイメージが強いかもしれません。しかし、留学には5つの種類があり、それぞれに目的が異なります。それぞれ見ていきましょう。
1. 語学留学
語学学習を目的とした留学で、現地の語学学校に入学するスタイルが一般的です。
語学留学では、1週間単位の短期留学から、数ヶ月単位の長期留学までの期間を選べます。
なお、語学学校では語学のレベル分けが行われることが多く、ご自身の現在の語学力に合ったクラスやコースを選択することもできます。
2. 大学・大学院留学
海外での学位を取得する目的で行う留学です。
この留学では、海外大学院への正規入学を目的としているため、かなりハイレベルな競争を戦い抜く必要があります。
そのため、ある程度の語学力がある方に向いている留学方法だといえます。
なお、学位には修士号と博士号があり、どちらも難関です。
3. 専門留学
専門留学とは、各ジャンルの専門家を目指すための留学で、ビジネスやIT、マネジメント、旅行、美容、マッサージなど多岐に渡ります。
専門留学もまた、専門分野はすべて英語で学習するため、ある程度の語学力は必要です。
なお、選ぶコースによって必要な語学力が異なります。この点については留学エージェントなどに相談をして確認しておくのがおすすめです。
4. 海外インターンシップ
海外インターンシップとは、海外の企業にて、定められた期間内で実務経験を積む留学です。
そのため、留学の中でも高い語学力を要するという特徴があります。
なお、以前では海外インターシップというと英語圏内というイメージが強かったのですが、近年では、英語圏以外の国でのインターシップ募集もよく見かけるようになっています。
5. ワーキングホリデー
長期滞在のビザを取得して、海外で働きながら語学や現地の文化を学べるのがワーキングホリデーです。
ワーキングホリデーでは、旅行、就学、就労が許されており、留学の種類の中ではかなり自由度が高いという特徴があります。
なお、ワーキングホリデーで留学をするにあたっては、18~30歳の日本国民であることが条件となっています。
また、ワーキングホリデー先の国は、日本とワーキングホリデー協定を結んだ諸外国に限定されるため、この点には注意が必要です。
まとめ
今回は、留学の目的を決め方やよくある留学の目的、留学の種類を紹介しました。
留学をする際に国や留学期間を決めておく事は大切ですが、それ以上に大切なのは、留学の目的をはっきりと定めておくということです。
留学の目標がないと、留学をしてみたもののどう行動すれば良いのかわからず、そのまま帰国ということになる可能性もゼロではありません。
そのため、留学前にはまず目標を設定してから、留学準備を進めるようにしましょう。