- フィリピン留学に行くことになったけど、予防接種ってしていくべき?
- そもそもフィリピンではどんな病気になりやすいの?
など、疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
フィリピンは発展途上国ということもあり、生活環境や気候が日本と異なるので、生活面で気を付ける必要があります。
CEBRIDGEはフィリピン・セブ島の留学エージェントとして、語学学校だけではなく、生活面で気を付けるべきことも熟知しています。
この記事を読んで、渡航前に予防接種をするべきなのか、またどのくらいの準備期間と費用が必要なのかを事前に確認しておきましょう。
予防接種では防げない感染病もあるので、この記事でどのように予防するべきかも、併せて確認しておいてくださいね。
フィリピンで発症する可能性のある病気はこれ!
病名 | 予防接種 | 症状 |
狂犬病 | 〇 |
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A型肝炎 | 〇 |
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B型肝炎 | 〇 |
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日本脳炎 | 〇 |
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破傷風 | 〇 |
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はしか | 〇 |
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腸チフス | 〇 |
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マラリア | × |
|
デング熱 | × |
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結論からお伝えすると、フィリピン留学でこれらの病気にかかるリスクはそこまで高くありません。
とはいえ、かからないと言い切ることはできないので、心配な方は予防接種を受けていくのをおすすめしています。
予防接種で予防できる病気
フィリピンで発症する恐れのある病気のうち、予防接種で防ぐことができるのは以下の7つです。
- 狂犬病
- A型肝炎
- B型肝炎
- 日本脳炎
- 破傷風
- はしか
- 腸チフス
それぞれ原因と予防接種の仕方について見てみましょう。
予防接種で予防できる病気①:狂犬病
引用:厚労省 狂犬病の発生状況
狂犬病は犬や猫などを含む野生動物が持っている狂犬病ウイルスによって感染します。
フィリピンでは狂犬病ワクチンを接種していない野犬や野良猫などにかまれたり、引っかかれることで発症します。
日本でもフィリピンから帰国した方が亡くなられたという事例もあるため、十分に注意が必要です。
とはいえ、フィリピンの野良犬や猫は、基本的にこちらから近づかなければ、危害を加えてくることはありません。
動物が好きな方は近づきたくなってしまうかもしれませんが、身の安全を最優先に考え、近づかないにしましょう。
予防接種
渡航前の予防接種は3回必要です。
料金:15,000円~
- 1回目:0日目
- 2回目:7日後
- 3回目:21日 or 28日後
予防接種をせずに渡航し、万が一噛まれてしまった場合は、かまれた日にワクチンを接種することで感染を防げます。
1回だけではなく数回、摂取する必要があるので、噛まれてしまったら速やかに病院で見てもらうようにしてください。
予防接種で予防できる病気②:A型肝炎
A型肝炎はA型肝炎ウイルス(HAV)感染による疾患です。
食品や水を介して感染する、食中毒の一種になります。
1~2ヶ月ほどで回復し慢性化することはなく、治癒後は免疫力は上がります。
衛生環境のあまり良くない地域で多く発生しているので、フィリピンでは露店や衛生面に不安がありそうなお店での飲食に気を付けましょう。
予防接種
A型肝炎の予防接種のワクチンはいくつか種類があります。
料金:7,020円~(ワクチン:エイムゲン)
- 1回目:0日目
- 2回目:2~4週間後
- 3回目:6~24ヶ月後
留学期間が6カ月以内の場合は2回の接種で終了になります。
予防接種で予防できる病気③:B型肝炎
B型肝炎は世界的に広まっていて、DNA型ウイルスであるB型肝炎ウイルス(HBV)によって引き起こされるウイルス性肝炎です。
感染経路は使い回された注射針や、多くは性行為によるものです。
現地で出会った人と性行為をしなければ特に心配することはありません。
留学に来ているのですから、くれぐれも英語学習に集中しましょう。
予防接種
A型肝炎の予防接種のワクチンはいくつか種類があります。
料金:5,000円~(ワクチン:ビームゲン)
- 1回目:0日目
- 2回目:4週間目
- 追加:6ヶ月目
3回接種をすると3~5年は有効です。
6カ月以内の留学であれば2回でも問題ありません。
予防接種で予防できる病気④:日本脳炎
日本脳炎は日本脳炎ウイルスにより発生する疾患で、蚊を介して感染します。
※デング熱とはウイルスの種類が異なる(参照:ヤマビル研究所)
東南アジアを中心に発生していますが、その名の通り日本でも発症しています。
豚と蚊を介して感染するので、農村部などに行かなければ感染のリスクは低いと言えるでしょう。
予防接種
日本脳炎のワクチンは幼少期に摂取している人が多いですが、25歳以上の方は再度接種しておくのが安全です。
料金:6,480円~
- 1回目:0日目
- 2回目:1~4週間後
- 追加:1年後
予防接種で予防できる病気⑤:破傷風
破傷風とは傷口から破傷風菌が体内に侵入して、感染します。
フィリピンでのアクティビティやボランティアなどでけがをし、その傷口から感染する可能性があるので、十分に注意が必要です。
予防接種
幼少期に定期的に接種をしていれば20代前半までは免疫がありますが、最終接種から10年以上たっている方は再接種をおすすめします。
料金:3,780円~(ワクチン:トキソイド)
- 1回目:0日目
- 2回目:3~8週間後
- 3回目:12~18ヶ月後
予防接種で予防できる病気⑥:はしか
ここ数年フィリピンでは、はしかが流行しています。
理由はワクチンの接種率低下によるものなので、ワクチンを接種しておけば、はしかにかかる確率は下げられます。
予防接種
日本では定期予防接種に指定されているので、ほどんどの方が幼少期に摂取していますが、任意接種も可能です。
料金:6,000円~
- 1回目:0日目
予防接種で予防できる病気⑦:腸チフス
食べ物や水を介して感染する感染病で、食中毒の一種です。
汚染された食品や飲料水の接種が主な原因になるので、A型肝炎と同様にローカルのお店や衛生面不安がありそうなお店は避けるようにしましょう。
予防接種
日本では未承認ワクチンですが、輸入ワクチンを取り扱っている病院もあります。
料金:7,020円~
- 1回目:0日目
予防接種がない病気とその対策とは
フィリピンでかかりやすい病気の中には、予防接種がないものもあるので、それぞれ対策を事前に知っておく必要があります。
- マラリア
- デング熱
それぞれ詳しく見ていきましょう。
予防接種がない病気とその対策①:マラリア
マラリアは蚊を介して感染する病気です。
予防接種ではなく内服薬での対策になります。
渡航中は1日1錠摂取する必要があり、価格も割高になるため渡航中の負担が大きくなるでしょう。
フィリピンでマラリアに感染する可能性はそこまで高くないので、蚊に刺されないように対策をすればほぼ問題はありません。
肌の露出を避けて、外出時は虫よけスプレーやローションを忘れないようにしましょう。
日本の虫よけスプレーでは効き目が弱いです。
DEETと言われる海外の昆虫にも有効な成分が含まれている虫よけは効果が高いのでおすすめ。
予防接種がない病気とその対策②:デング熱
デング熱も蚊に刺されることで発症する病気です。
残念ながらデング熱のワクチンはないので、意識して注意する必要があります。
マラリアと同様に肌の露出を避けて、虫よけスプレーなどで対策をしましょう。
ここ数年フィリピンでは、デング熱の発生率が高まっています。
発症すると通常1週間ほどで自然回復しますが、万が一、風邪のような症状がでたら医療機関で診てもらうのが安全です。
予防接種を受けるべき人とは
フィリピンでかかりやすい病気についてご紹介してきましたが、感染・発症するリスクはそこまで高くはありません。
とはいえ、可能性はゼロではないので、心配な方は予防接種をしていきましょう。
予防接種をした方がよい場合を紹介するので、あなたが以下のタイプに当てはまるかチェックしてみてくださいね。
- 長期間の留学
- 留学後に海外旅行を予定している人
- 地方に留学をする人
- 心配性の人
それぞれ見ていきましょう。
予防接種を受けるべき人①:長期間の留学
フィリピンへの留学期間は3カ月前後の方が多いです。
長期間(半年以上)の留学や滞在を予定している方は、期間が長いこともあり、さまざまなエリアへ旅行に出かけることもあるでしょう。
そうすると病気にかかるリスクも高まるので、予防接種をしていくのはおすすめです。
予防接種を受けるべき人②:留学後に海外旅行を予定している人
フィリピン留学後に長期で世界一周や海外旅行を予定している方は、衛生面や治安が整っていないエリアへ行く可能性も高いでしょう。
長期留学と同様に病気のリスクも高まるので、予防接種はおすすめです。
予防接種を受けるべき人③:地方に留学をする人
セブ島やマニラなどの都市部に留学する場合は、地方に比べて衛生面や治安は整っているのでさほど心配はありません。
地方(バギオやミンダナオあたり)に留学する場合は、インフラ面はあまり整っておらず、衛生面も良くない場合が多いです。
リスクも考えて、予防接種をしていくのはおすすめ。
予防接種を受けるべき人④:心配性の人
フィリピンで病気にかかるリスクなどを解説してきましたが、心配性な方は予防接種をして、心配事を無くしていくのがベターです。
まとめ:予防接種だけでは防げない病気もある
フィリピン留学で予防接種が必要なのか、そしてどんな病気にかかりやすいのかを詳しく見てきましたので最後におさらいです。
- ワクチンや治療法がない病気もある
- 普段気を付けて生活していればリスクはそこまで高くない
- 予防接種は必須ではない
デング熱やマラリア、食中毒(A型肝炎、腸チフス以外)はワクチンがありませんが、普段から気を付けて生活していれば、感染するリスクは低いです。
ただし、日本とは異なる環境なので、免疫力が無くストレスなどとも重なり、食中毒(軽い腹痛など)を引き起こしやすいです。
フィリピンに留学された方のほとんどは経験していると言っても過言ではありません。
お腹の調子が悪いなと感じたら無理はせずに安静にしていることが大切です!
フィリピン留学の生活面で不安や疑問があればいつでもCEBRIDGEにお問い合わせくださいね。