マルタには、ぜひ立ち寄っておきたい世界遺産や観光スポットが充実しています。この記事では、マルタ島世界遺産や観光スポット、おすすめの観光シーズンを紹介します。
マルタの世界遺産3選
ここでは、マルタの世界遺産を3つ紹介します。
ヴァレッタ(ヴァレッタ)市街
マルタの首都・ヴァレッタには、街全体が世界遺産として登録されています。この市街は、聖ヨハネ騎士団によって築かれており、オスマン帝国の脅威からヨーロッパを守る最終拠点となっていたようです。
ハル・サフリエニの地下墳墓
ヴァレッタ市外から車で15分程度の場所にあるハル・サフリエニの地下墳墓入り口は、注意していないと見過ごしてしまうような住宅街の中にあります。
この墳墓は、1902年に行われた住宅地開拓を行う際に偶然発見されたといわれています。人骨や土地なども見つかっていますが、どのような経緯をたどって建設されたものかは、未だに不明です。
マルタの巨石神殿群
マルタには30基以上の書籍神殿があるとされ、中でも「ハジャーイム神殿」「タルシーン神殿」「イムナイドラ神殿」「ジュガンティーヤ神殿」などがある巨石神殿郡は、一般公開されている世界遺産のひとつです。
こちらの巨石神殿郡は見学ツアーで入場できますが、1日の入場数には制限がかけられているため、事前予約が必要です。
なお、開館・閉館時間や入場料は観光シーズンなどによって変更となる可能性がありますので、事前に確認しておくことをおすすめします。
最も有名なヴァレッタ市街
ここではマルタの世界遺産の中でも、現地を訪れたら必ず訪れておきたいヴァレッタ市街について、もう少し詳しく見ていきましょう。
ヴァレッタ市街の基本情報
ヴァレッタはマルタ共和国の首都で、人口はわずか6,000人という小さな街です。しかし、ヴァレッタの歴史は大変古く、オスマン帝国と聖ヨハネ騎士団が激しい戦闘を繰り広げる際の拠点となったのが1530年とされています。
なお、ヴァレッタという首都名は、聖ヨハネ騎士団の団長だった「ジャン・パリゾ・ド・ヴァレット」に由来しています。
ヴァレッタ市街には、「聖ヨハネ大聖堂」「騎士団長の宮殿」「勝利の聖母教会」「聖エルモ砦」「騎士団施療院」などがあり、それぞれに人気の観光スポットとなっています。
これら施設は、どれをとっても「荘厳」という言葉が当てはまり、当時の資金がいかに豊かだったのかが伺えます。
世界遺産登録の背景
イスラムのオスマン帝国がマルタに押し寄せた際、オスマン帝国の兵士は約5万人だったのに対し、聖ヨハネ騎士団の兵士は約9千人と、明らかに聖ヨハネ騎士団のほうが劣勢でした。
この戦闘は、のちに「グレートシージ(大包囲)」と呼ばれましたが、劣勢と思われる中、なんと聖ヨハネ騎士団はオスマン帝国に勝利したのです。
この大偉業に対して、島民たちは聖ヨハネ騎士団に莫大な寄付金を贈り、それがきっかけとなって要塞都市建設の着手に至りました。
現在でも、島民たちによって世界遺産の建造物は美しい景観を保たれており、世界でも有数の観光スポットとなっています。
ヴァレッタ市街でおすすめの観光地
ヴァレッタには数多くの観光地がありますが、以下でご紹介する場所は特におすすめです。
- 聖ヨハネ大聖堂
- アッパー・バラッカ・ガーデン
- 騎士団長の宮殿(ステイトルーム)
現地を訪れたら、ぜひ足を運んでみてください。
聖ヨハネ大聖堂
聖ヨハネ大聖堂は、黄金に輝く豪華絢爛な内部が息を飲むほど美しく、当時の建築技術の高さにも驚かされます。
建造物の内部の天井には、聖ヨハネの生涯が描かれているほか、床を埋め尽くす400枚ものモザイク画、8つの礼拝堂など見どころ満載です。
また、聖ヨハネ大聖堂には付属美術館もあります。当時の騎士団の衣装などが展示されていますので、こちらもあわせて足を運ぶことをおすすめします。
アッパー・バラッカ・ガーデン
ヴァレッタの絶景スポットといえば、アッパー・バラッカ・ガーデンも外せません。
アッパー・バラッカ・ガーデンは、元々は聖ヨハネ騎士団の憩いの場となっていた公園でした。目の前に広がるグランドハーバーと、対岸に見えるスリーシティーズを臨むこの眺めは、絶景のひと言です。
公園の後方には大砲があり、要塞の中に建てられた公園であることがわかります。
騎士団長の宮殿(ステイトルーム)
騎士団長の宮殿は、歴代の騎士団長の皇帝として建設された建造物です。現在では大統領府の会議室として使用されています。
この宮殿は内部を見学できます。、廊下に飾られている当時の甲冑や大理石の床に施された細工の見事さに驚かされることでしょう。
また、宮殿には武器庫が併設されています。聖ヨハネ騎士団が使っていた剣、弓、銃、砲などの武器も見れるためこちらもあわせて見学することをおすすめします。
ヴァレッタ市街へのアクセス
日本からはヴァレッタ市街への直行便がなく、ヨーロッパの主要都市を飛行機で乗り継いで移動することになります。
最も効率が良い移動方法はローマからマルタを目指す方法です。飛行機の利用で約1時間半後にはマルタに到着できます。
世界遺産以外のおすすめ観光地
世界遺産は観光地として有名ですが、マルタには世界遺産以外のおすすめ観光スポットも充実しています。世界遺産以外のおすすめ観光地は以下の4つです。
- プロムナード
- イムディーナ
- マルサシュロック
- ゴゾ島
上記の観光地は世界遺産ほど混雑することがないため、ちょっとした穴場スポットとして人気です。
プロムナード
ストリーマからセントジュリアンまでのエリアは繁華街に近いエリアで、あらゆるショップやレストランなどが立ち並んでいます。
しかし、繁華街から少し外れたところにある海岸沿いのプロムナードは、ゆっくりと散策を楽しめる穴場スポットなのです。特にプロムナードから眺めるサンセットは絶景です。夕方の散歩ならプロムナードがおすすめできるでしょう。
イムディーナ
マルタ自体が中世を感じさせる都市ですが、さらに中世を思わせるのが、古都・イムディーナです。イムディーナのメインゲートはバロック式になっており、開いた扉から内部に入ると、歴史を感じさせる古い建造物がお出迎えしてくれます。
なお、夜間は街灯が点灯はするものの薄暗く、日中とはまるで異なった雰囲気になりますので、訪れるなら明るい日中がおすすめです。
マルサシュロック
マルサシュロックは、マルタ島の南部にある漁村です。マルタ名物ともいえる、ルッツと呼ばれるカラフルな漁船を眺めることができます。
また、漁村ということもあり、新鮮な海の幸を楽しめます。マルタでグルメスポットをお探しの方におすすめしたい観光スポットです。
ゴゾ島
マルタは、いくつかの島から成り、そのうちのひとつに挙げられるゴゾ島は、日本人にあまり知られていない小さな島です。カリプソの洞窟と呼ばれる場所から見る海は絶景です。大自然を思い切り満喫したいのなら、ぜひゴゾ島を訪れてみてください。
マルタのおすすめ観光シーズン
マルタのおすすめ観光シーズンは、春~夏です。ただし、この時期は渡航費や物価が一気に跳ね上がる可能性があります。渡航費や安価な物価でマルタを楽しみたいのなら、冬場を狙って訪れるというのもアリでしょう。
まとめ
今回は、マルタの世界遺産や観光スポット、おすすめの観光シーズンについてご紹介してきました。
マルタは、島自体がとても美しく、世界中の人々から愛される観光スポットになっていますが、中でもおすすめなのがヴァレッタです。ヴァレッタには、世界遺産をはじめとする観光スポットが数多く点在していますので、マルタを訪れたのなら、ぜひ足を運んでみてください。