マルタはイタリアのすぐ近くにある小さな共和国で、美しい景観が特徴的です。また、その美しい景観から、留学先や旅行先に選ぶ人が年々増えています。
では、1ヶ月間マルタ留学した場合では、どの程度の英語を習得できるのでしょうか。今回の記事では、1ヶ月のマルタ留学で得られる効果や費用、費用を安く抑える方法を紹介します。
1ヶ月のマルタ留学の効果
マルタでは日本語がほぼ通じないため、日常生活では英語を使う機会に恵まれます。つまり、日本語が通じる国への留学よりも早い段階で英語を習得できる可能性が高いということですね。
目安としては、2週間かけて学校の雰囲気やカリキュラムに慣れ、後半の2週間では留学生同士の英語でのコミュニケーションがとれるレベルにまで上達できるでしょう。また、1ヶ月もあれば気が合う友達ができる可能性がありますので、それによってさらに英語を使う機会が増えれば、飛躍的な語学力アップも夢ではありません。
つまり、英語の理解力が低い場合でも、1ヶ月かけて英語に慣れ親しみ、簡単なコミュニケーションを取れるレベルまでの上達を見込めるということです。英語の上達で肝心なのは、インプットした情報を積極的にアウトプットするということです。1ヶ月のマルタ留学なら、それを実現できるでしょう。
1ヶ月のマルタ留学にかかる費用の内訳
マルタは決して物価が高い国だとはいえませんが、1ヶ月間留学をするとなると、それなりにまとまった費用が必要になります。それでは、1ヶ月間のマルタ留学でかかる費用について見ていきましょう。
渡航費
マルタに渡航するためには、パスポート取得費用と航空券、ビザ申請料の費用と海外旅行保険への加入が必要になります。
航空券
渡航費については、ハイシーズンさえ避けることができれば、往復11万円前後に抑えられます。ハイシーズンに留学をしてしまうと、渡航費だけで往復20万前後かかってしまうことがあるので、十分な注意が必要です。
ビザ申請料
マルタでは、90日以下の留学であればビザ申請は必要ありません。
海外旅行保険
海外旅行保険は、留学中の万が一の疾病や怪我などに備えて加入しておく必要があります。海外旅行保険料はマルタでの滞在期間によって変動しますが、1ヶ月のマルタ留学であれば、日本円でおよそ1.5万円〜2万円を見ておく必要があるでしょう。
ただし、保険料金は補償内容によって変動するものですので、加入時には補償内容をしっかりと確認しておいてくださいね。
学費
1ヶ月のマルタ留学では、入学金や授業料のほかに、教材費が必要になります。
入学金
入学金については各学校によって差が生じますが、日本円でおよそ7千円前後と考えておくと良いでしょう。なお、学校によっては入学金・授業料・寮費の合算で請求される場合がありますので、この場合では内訳をきちんと確認してから入学を決定するようにしましょう。
授業料
マルタ留学では、カリキュラムによって授業料に差が生じ、費用は8万円〜20万円前後と開きがあります。マルタ留学をするのであれば、希望のカリキュラムを事前に確認し、おおよその費用を確認することが大切です。
教材費
教材費は、その内容やレベルによって差が生じますが、1冊につき日本円で千円前後と考えておきましょう。必要な教材については学校から指定がありますので、こちらもあわせて事前に確認をしておくと良いでしょう。
生活費
マルタの物価は日本とほぼ同様ですが、日本よりも価格が高額に設定されている種類もありますので、注意が必要です。
滞在費(学生寮の場合)
マルタ留学ではホームステイを選ぶ人が多いといわれていますが、できるだけ費用を抑えたいのであれば、学生寮の利用がおすすめです。学生寮の費用については学校ごとに異なりますが、2人部屋で1ヶ月滞在とした場合では、日本円で4.8万円前後と考えておきましょう。
食費
ホームステイの場合では食費込みの費用となりますが、寮生活では自炊または外食で食事をすることになります。ここで注意していただきたいのは、マルタでの外食は思いのほか高額で、外食の回数が多すぎた場合は、あっという間に予算オーバーになる可能性があるということです。たとえば、ランチであれば1食2千円〜2.5千円と、日本よりもかなり高額な設定になっていることが多いため、なるべく自炊をする方向で考える必要があるでしょう。
なお、マルタではパンや牛乳、パスタなどを安価に入手できますので、なるべく安価な食材を探して自炊すれば、食費を安く抑えることができます。また、寮生同士で料理をシェアし合うという方法も、節約の観点から見ればおすすめできる方法です。
娯楽費
マルタの娯楽費は日本よりもはるかに高額で驚くことがあります。たとえば、タバコ1箱は日本円で720円前後、イタリアンレストランでの食事では、1人当たり4.5千円から5千円と、日本よりも割高です。
一方、ワインなどのアルコール類は日本よりも安価に入手できるので、パブに行くのなら家飲みにするなどの工夫をすることで、費用を抑えることが可能です。ただし、寮によっては飲酒禁止となっていることがありますので、寮の規則に従って飲酒するよう注意しましょう。
その他諸費用
マルタで入手できるトイレットペーパーなどの日用品は、日本とあまり変わらない価格か、それ以下の価格で入手できます。また、留学時にはあらゆる文房具が必要になりますが、マルタには日本でいう「100円ショップ」のように安価に品物を提供する店舗があります。そのような店舗を活用すれば文房具費用を安価に抑えることができるでしょう。
シャンプーやボディソープ、歯磨き粉なども、日本よりもやや安価な価格で揃えられます。
マルタ留学の費用を抑える3つの方法
マルタ留学で費用を極力抑えるためには、ちょっとした工夫をすることが大切です。それでは、マルタ留学で費用を抑える3つの方法を紹介します。
1. ハイシーズンを避ける
マルタへの渡航費用はシーズンによって異なり、ハイシーズンに該当する6月〜8月は、渡航費用が高額になります。また、現地でも観光客の流入度合いによって物価が変動する可能性がありますので、マルタ留学をする際には、極力ハイシーズンを避けるよう注意してください。
2. 学生寮は複数人部屋を選ぶ
学生寮には個室タイプと複数人部屋タイプがあり、個室タイプは全般的に高額に設定されています。つまり、宿泊費をできるだけ抑えたいのなら、複数人部屋のほうがおすすめです。
3. 娯楽を控えて勉強に集中する
マルタには伝統的な建物や美しいビーチがあるため、つい出かけたくなることがあるかもしれません。しかし、どこかへ遊びに出かければ、多かれ少なかれ費用がかかります。つまり、娯楽を控えればその分の費用を抑えられるということです。
そもそも、マルタ留学の目的は語学習得ですので、まずは勉強に集中することを第一に考え、娯楽は二の次として考えておくことが大切です。
まとめ
今回は、1ヶ月マルタ留学をした場合に得られる効果やかかる費用、費用を安く抑える方法について紹介してきました。
マルタの物価は全般的に日本よりも安価に設定されていますが、タバコなどの嗜好品や外食などは、日本よりも高額に設定されていますので、注意しなければなりません。1ヶ月のマルタ留学では、短期間とはいえまとまった費用が必要になりますので、節約できるところは節約することを心がけてみてください。
また、ハイシーズンに渡航してしまうと、予算オーバーの渡航費用になることがありますので、こちらもあわせて注意しましょう。マルタのハイシーズンは6月〜8月ですので、なるべくこの時期を外して留学計画を立てるのがおすすめです。